Project/Area Number |
22K19638
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 57:Oral science and related fields
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
小出 雅則 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (10367617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 泰浩 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (20264252)
岩本 莉奈 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 助教 (20907216)
山下 照仁 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (90302893)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | スクレロスチン / 造血幹細胞ニッチ / 間葉系幹細胞 |
Outline of Research at the Start |
骨髄で造血幹細胞は、ニッチで維持される。このニッチはCAR細胞で構成されており、洞様毛細血管周囲に局在する。CAR細胞は造血幹細胞を維持する。CAR細胞自身は、骨芽細胞を供給する間葉系幹細胞 (MSC) である。近年、スクレロスチンが造血幹細胞ニッチの機能を調節する可能性が示された。本研究では、網羅的遺伝子発現解析を基にスクレロスチンのMSC維持や分化促進作用を担っている分子を同定する。造血幹細胞ニッチにおいて、スクレロスチンのB細胞分化・生存促進を担っている分子を同定する。これらの解析より、骨粗鬆症や歯槽骨喪失に対する新たな治療戦略を開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
造血幹細胞は骨髄のニッチ(微小環境)で維持される。このニッチはCAR細胞で構成されており、洞様毛細血管周囲に局在する。CAR細胞は造血幹細胞を維持する。CAR細胞自身は、骨芽細胞を供給する間葉系幹細胞 (MSC) である。近年、スクレロスチンが造血幹細胞ニッチの機能を調節する可能性が示された。本研究では、スクレロスチンのMSC維持や分化促進作用を担っている分子の同定を目標とする。 (1) Sost遺伝子欠損マウスの骨髄細胞を採取して、幹細胞や血球系、リンパ球マーカーをフローサイトメーターで解析している。現在、Sost遺伝子欠損マウスの骨組織で幹細胞や血球系、リンパ球マーカーの評価を行っている。 (2) Sost欠損マウスのMSCと周囲血管を組織学的に解析している。これらの結果を基に、Sost欠損マウスの骨組織における網羅的遺伝子発現解析を行い、スクレロスチンがMSC維持や分化促進作用に及ぼす影響を明らかにしていく。更に、その作用を担っている分子の同定を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験計画通り、(1) Sost欠損マウスの骨髄細胞を採取して、幹細胞や血球系、リンパ球マーカーをフローサイトメーターで解析し、骨組織との整合性や違いを評価している。(2) Sost欠損マウスのMSCと周囲血管を組織学的に解析し、Sost欠損マウスの骨組織における遺伝子発現解析との整合性を評価している。最終的に網羅的遺伝子発現解析からその調節因子を探索する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
MSCおよび造血幹細胞ニッチの解析およびスクレスチン阻害で誘導されるMSCとニッチ因子の同定を目的として、以下の研究を推進する。 (1) スクレロスチンがMSCに及ぼす影響の解析 WTマウスに抗スクレロスチン中和抗体を投与して、成体でのMSCと血管を組織学的に解析する。解析結果を指標にし、Sost遺伝子欠損マウスや抗スクレロスチン抗体投与マウスの骨組織における網羅的遺伝子発現解析を行う。骨代謝の評価は、μCT、骨形態計測、および血清骨代謝マーカーの測定を行う。スクレロスチンが成体でのMSCと血管に及ぼす影響を明らかにしたい。 (2) スクレロスチンが造血幹細胞ニッチに及ぼす影響の解析 WTマウスに抗RANKL中和抗体を投与することでスクレロスチン発現を増加させ、骨髄中のB細胞の分化と生存をフローサイトメーターで解析する。骨髄の網羅的遺伝子発現解析より、造血幹細胞ニッチやB細胞の分化因子を見出す。スクレロスチンが造血幹細胞ニッチに及ぼす影響を明らかにしたい。
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