Project/Area Number |
22K19649
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 58:Society medicine, nursing, and related fields
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
田村 典久 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (00739435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 秀樹 広島国際大学, 健康科学部, 教授 (30294482)
藤本 綾子 関西医科大学, 看護学部, 助教 (90817024)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
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Keywords | 光曝露 / コホート / 小児 / コホート研究 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、小児の睡眠問題の危険因子を光環境と仮定し、日中(離床~入床)と夜間(入床~離床)の光曝露量とメラトニン分泌量を実測し、その多寡から睡眠問題の発症メカニズムを検討する。そしてEvidenceレベルの高い疫学研究デザインを用いて小児の健康発達に及ぼす影響を中長期的に評価する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、現在、実施中のコホート研究の参加者を対象として、日中や夜間の光曝露量とメラトニン分泌量や睡眠問題の関連を横断的・縦断的に分析し、日常生活下での光曝露量の多寡から小児の睡眠問題の発症メカニズムや行動問題との関連を明らかにすることである。本研究課題では昨年度までに得た未就学児13名のデータを詳細に分析した結果、このうちの3名にアクチグラフまたは照度ロガーのデータが不完全であることがわかり、分析から除外して残り10名のデータを再解析したところ、日中の光曝露量はメラトニン分泌量および睡眠効率と正の相関を示し、夜間覚醒回数と負の相関を示すことが明らかになったため、その成果を学術誌に公表した(田村., 睡眠と環境, 2023)。一方、昨年度の課題であったサンプルサイズを増やすため、今年度は広島市内と東広島市内の幼保施設6園、計39名に1週間のアクチグラフと照度計の装着、起床時の尿の採取(メラトニン分泌の指標である尿中6-sulphatoxymelatonin排泄物)を完了した。2024年6月には同上の39名を対象として季節の影響を考慮した検討を行うため、2度目の調査を予定している。現在、日中と夜間の光曝露量の側面からアウトカムの関連を評価するための解析準備を進めており、次年度中に学術誌への投稿を行う予定である。また、今年度の調査によって幼保施設との関係を強化することができたため、次年度は引き続きサンプルサイズを追加するとともに、上記13名の2年後追跡調査を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題に係る調査協力者に個別フィードバックを送付し、調査協力者への本研究への動機づけを高める工夫を取り入れており、実際に調査協力者から追跡調査に好意的なコメントが多数届いている。また、先述のとおり、幼保施設とも「睡眠」をキーワードにして協力関係を構築できており、これらの幼保施設の一部から講演依頼が届いたり、幼児の睡眠に関する相談をいただいたりしている。以上より、次年度さらなるサンプルサイズの増加に期待できると考えられることから、おおむね順調と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の特徴からして調査協力者・協力施設との関係性強化が最も重要な要因である。本研究課題では調査協力者・協力施設との関係性を構築しながらサンプルサイズを増やし、本研究課題の仮説を検証していく方針である。
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