Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
摂食調節機構は、エネルギーの摂取と消費のバランス調節の中で重要な役割を果たす。摂食行動は視床下部にある摂食中枢と満腹中枢で調整され、これまでに生理的な摂食制御にかかわるホルモンが多数発見され、肥満発症機構の解明が進められている。一方、食餌の質と関連した調節異常も知られている。すなわち、高脂肪食を食べ続けると脂質嗜好性の状態からやみつきになる高脂肪食依存性を引き起こす。そこで本研究では、このような変化を引き起こす分子レベルの機序の解析を通じて、哺乳動物における高脂肪食依存性と摂食調節に関する高次脳機能を解明する。