熱産生脂肪細胞の新たな役割としての糖質摂取の調節機構の解明
Project/Area Number |
22K19729
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 59:Sports sciences, physical education, health sciences, and related fields
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小栗 靖生 京都大学, 農学研究科, 助教 (60913308)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
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Keywords | 熱産生脂肪細胞 / 糖質 / 食行動 |
Outline of Research at the Start |
熱産生脂肪細胞は、エネルギー消費量の増大に寄与するのみならず、糖を積極的に取り込み消費する役割を果たすことや、内分泌機能を介して全身の代謝調節に関与することが近年の研究により明らかとなってきた。しかし、熱産生脂肪細胞が、糖質に対する摂食行動を制御するメカニズムは明らかではない。 本研究では、熱産生脂肪細胞を介した糖質の摂食調節メカニズムを明らかにすることにより、生活習慣病の新たな発症原因の解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
熱産生脂肪細胞は、エネルギー消費量を増加させ、肥満症や糖尿病の予防、改善に寄与することが知られている。さらに、熱産生脂肪が糖を積極的に取り込み消費することや、内分泌機能を介して全身の糖代謝を制御することが近年の研究により明らかとなってきた。しかし、熱産生脂肪のこれらの機能を介した全身の代謝調節が、糖質の摂取行動に及ぼす影響、および、制御メカニズムは未解明である。 本研究では、熱産生脂肪の活性化モデルおよび欠損モデルを作製し、糖質摂取に及ぼす影響を評価する。また、熱産生脂肪を介した糖質の摂食調節メカニズムを明らかにすることにより、生活習慣病の新たな発症原因を明らかにする。熱産生脂肪細胞を活性化させることで、エネルギー消費量や耐糖能を亢進させることに加え、糖質の摂取量を抑制することが可能であれば、エネルギーの消費と摂取の両面から、肥満や糖尿病をはじめとする生活習慣病の改善にアプローチできる介入法の開発につながる。 本年度は、熱産生脂肪の活性化モデルおよび欠損モデルを作製し、熱産生脂肪細胞が糖質の摂取行動に及ぼす影響を検証した。このために、通常食、高糖質食を組み合わせた食事選択試験を行った。この結果、熱産生脂肪が糖質の摂取行動に影響を及ぼすことが示唆された。また、熱産生脂肪を介した糖質の摂取行動の変化がどのような糖質源に起因するかを明らかにするために、2瓶選択試験を行った。加えて、制御メカニズムについて、糖質の摂取行動に影響を及ぼす内分泌因子の探索に取り組んだ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね実験計画通りに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
熱産生脂肪が糖質摂取に影響を及ぼす制御メカニズムを明かにする。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)