女性詩人畠山千代子の英語詩・日本語詩形成プロセスの解明―資料調査を中心に―
Project/Area Number |
22K19984
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0102:Literature, linguistics, and related fields
|
Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
高橋 由貴 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (90625005)
|
Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
|
Keywords | 女性詩人 / 地上楽園 / 日本の女性詩人 / 英語詩 / 『地上楽園』 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、1920年代の宮城女学院在学時代に英語で詩を書き、英国詩人エンプソン(William Empson,1906-1984)に英語詩の才能を評価された畠山千代子(1905-1982)について、資料保全を重視しながら、彼女の詩的営為を公にするものである。方法としては、資料目録化作業を優先させる。その上で、日本詩壇とは離れたところで創作された彼女の詩の様式や方法を解明する。具体的には書簡・草稿・ノートの翻刻によって詩の生成過程を明らかにし、また宣教師との手紙も調査して宮城女学校の英文学教育の先駆性を見定めながら、白鳥省吾主宰『地上楽園』誌上で郷土詩に絡め取られていく日本語詩の変容過程も辿る。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本年度も引き続き現地に赴いての調査の予定を立てていた。しかし、感染症等の影響もあり、当地での調査の実施を見送り、次年度に満を持して行う変更を迫られた。資料の状態の管理や資料等の分類は変わらない。 調査がずれ込んたかわりに、その分の時間を草稿ノートの翻刻作業に宛て、最終形と削除された校異との見定めながら日本語詩が作られていくプロセスを明らかにした。また、「以上70編」と書かれた日本語詩が書き付けられた紙片を解読しながら、「一本杉」「どぢよう」「熱さまし」「戦勝の暮に」「細道」「元旦」等、『隻手への挽歌』未収録の詩の復元に取り組んでいる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
感染症等の影響によって宮城県登米市での調査を実施できず次年度の計画として繰越した。写真データと実物を照合してノートの復元・翻刻をデータ化する作業は進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は2泊3日での現地での調査を行う。ノートの翻刻データについても活字化して公表する予定である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)