Project/Area Number |
22K20040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0102:Literature, linguistics, and related fields
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
阪本 章子 関西大学, 外国語学部, 教授 (40964705)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 翻訳者 / 労働生活の質 / 尺度開発 / オンラインアンケート調査 / 因子分析 / 翻訳テクノロジー / T-WRQoL / 先行文献リサーチ / 質問票作成 / データ収集 / データの予備的分析 / 労働生活 / 翻訳学 / 量的調査 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、翻訳業で生計を立てる労働者(翻訳者)の労働生活の質(Work-Related Quality of Life:WRQoL)を測定する。翻訳者独特の労働者特性を適切に反映したオンラインアンケートツールを作成して、英国・日本・米国の翻訳者のWRQoL、及び労働者意識調査を行う。これにより、機械翻訳やクラウド技術の発展に伴い急速にデジタル化や自動化の進む翻訳労働市場でのワークプロセス最適化の課題や、昨今問題視されている労働者の『やりがい搾取』の解決に向けた実証的データセットの構築と知見の発展を実現する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、翻訳業で生計を立てる労働者(翻訳者)の労働生活の質(Translator Work-Related Quality of Life:T-WRQoL)を、【第1フェーズ】2回のオンライン予備アンケート調査(Pilot 1 & Pilot 2)の結果に基づく測定尺度の作成、【第2フェーズ】その尺度をつかったオンライン本アンケートの実施・データ分析、の2つのフェーズを通じて測定することを目指す。 当該年度は以下のように第1フェーズを終了した。 [a] 予備調査Pilot1の実施 [b] データ分析(N=77) [c] 結果をもとに予備調査Pilot2の尺度を作成しドラフト質問票を作成 [d] Pilot2質問票 の精査・完成 [e] Pilot2の実施 [f]データ分析 (N=307) [a] Pilot 1 と [e] Pilot 2の実施は英国翻訳通訳者協会(ITI)の協力のもと英国の翻訳者を対象にオンラインで実施した。[b]と[f]のデータ分析は研究協力者3(英国)とオンラインで協働で行った。[d]の精査は研究協力者1(アイルランド)、研究協力者2(英国)と協働で行い、研究の精度を担保した。協働はオンラインで行ったほか、当該年4月に研究協力者1を関西大学の招へい研究者として招へいし、対面での協働を実現した。また当該年度9月に研究協力者2が別の研究プロジェクト参加のために東京出張した際に、東京での対面の協働を実現した。 加えて、1回の学会研究発表(国内)、3回の招待発表(うち2回は海外)を行い、研究実績を拡散した。また、当プロジェクトの導入的研究に関する国際共同論文が当該年度1月に、Pilot 1の結果を示した国際共同論文が当該年度2月に、いずれも国際査読付きジャーナルに掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前年度に①アンケート実施協力団体ITIの要請でアンケートの実施時期を後ろにずらした ②データ収集の質を向上させるために当初1回の予定だった予備調査を2回 (Pilot 1 & 2)に分けて行った、の2つの理由から計画に遅れが出ていた。また当該年度も、Pilot 2の実施を実施協力団体ITIの要請で後ろにずらすこととなった。新計画はおおむね順調に進んだが、研究の精度を落とさないよう、当初2年の研究計画を3年に延ばし、遅れが出ていた活動・追加の活動を来年度に繰り越す。したがって、最終アンケートの作成・実施・分析・拡散は来年度に行うことになるため、「遅れている」に該当すると判断したが、研究期間を延長したため、新しい計画通りに来年度に研究を終了する予定。
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Strategy for Future Research Activity |
当初2年目に予定していたフェーズ2の研究活動を、3年目に行う。データ収集が予定通り実行できるよう、アンケート実施協力団体と調整を進めている。具体的には以下のステップを取る。 ①最終アンケート ドラフト質問票の作成 ②最終アンケート 質問票の精査・完成 ③最終アンケートの実施・データ収集 ④データ分析 ⑤研究成果の拡散
④は研究協力者3(英国)と協働で、②は研究研究者1(アイルランド)および研究協力者2(英国)と協働で行う。⑤では、海外での学会発表(英国)を9月に行うことが決定している(アブストラクト採択済み)。
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