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Cultural Exchange Programs among Empires in the Transwar Period: The Japan-America Student Conference and the Philippines-Japan Student Conference

Research Project

Project/Area Number 22K20115
Research Category

Grant-in-Aid for Research Activity Start-up

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section 0106:Political science and related fields
Research InstitutionKanda University of International Studies

Principal Investigator

中村 信之  神田外語大学, 外国語学部, 講師 (80781179)

Project Period (FY) 2022-08-31 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Keywords帝国主義 / 文化的ヘゲモニー / インターインペリアル / トランスインペリアル / 国際主義 / 国際文化交流 / パブリック・ディプロマシー / 文化交流
Outline of Research at the Start

本研究は、文化交流という現象がなぜグローバルヒストリー上に誕生し、歴史上どのような意味をもつのかという「問い」のもと、戦前から戦後にかけて日本英語学生協会が運営した2つの学生会議―日米学生会議と日比学生会議に着目し、その内実を探ることで、文化交流を「個人・団体」「国家」「帝国」の3つの位相で捉え、各々の動機が重層される空間として分析する。あわせて、貫戦期(戦前から1960年代)の文化交流がもつ帝国間の文化的ヘゲモニー闘争、脱帝国的(transimperial)な抵抗、国際主義(internationalism)とそれと併存する脱国家性(transnational)という特徴を指摘することで、文化交流研究の新たな視座を提示する。

Outline of Annual Research Achievements

本研究課題は貫戦期に行われた2つの国際文化交流―日米学生会議(The Japan-America Student Conference)と日比学生会議(The Philippines-Japan Student Conference)に焦点を当てるものである。そしてアメリカ、フィリピン、日本が国際文化交流を通して競合し、理解し、和解しようとする過程がもつ国際性やトランスナショナル性、またインターインペリアル、トランスインペリアルな特性について考察するという目的を持っている。研究活動は両会議に関する、先行研究で指摘されてこなかった一次資料の調査と入手が中心であった。
2022年度はカリフォルニア大学ロサンゼルス校チャールズ・E・ヤング・リサーチ図書館に所蔵されているパトリック・アンド・リリー・オークラ特別文庫にて、資料収集を行った。2023年度はアメリカ東海岸とフィリピンで一次資料の収集を行った。アメリカにおいてはマッカーサー記念館を訪問し、ジェームズ・ハルセマ特別文庫の資料を閲覧した。コロンビア大学バトラー図書館では、所蔵されているカーネギー国際平和財団(CEIP)の特別コレクションを閲覧した。最後にメリーランド大学ホーンベイク図書館に所蔵されている日米学生会議文庫を訪問し、戦前から戦後にかけての日米学生会議関連の一次資料を入手した。フィリピンではフィリピン国立図書館を訪問し、戦後1953(昭和28)年にマニラで開催された日比学生会議に関する新聞記事の閲覧を行った。これらの資料を通し、本研究課題が目的とする国際文化交流の新たな一側面について明らかにしていきたい。現在はCEIPが戦前期に実施した国際文化交流事業に関する論文を執筆中で、今秋に提出を予定している。その成果を学会でも報告したいと考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

資料収集はアメリカ、フィリピンにおいて概ね予定していた図書館、並びにアーカイブを訪問し、必要な資料を入手することができた。国内での資料収集は国立国会図書館関西館での資料収集が次年度(2024年度)に延期された。
論文は2本の執筆を検討している。現在1本目となる論文を執筆中で、今秋に提出を予定している。内容は戦前期日米学生会議のアメリカ側スポンサーの1つであったCEIPが、戦前期において学生を対象に実施した国際文化交流事業に関するものである。

Strategy for Future Research Activity

今後は入手した1次資料を用いて、2本の論文の執筆を検討している。2024年度には、カーネギー国際平和財団(Carnegie Endowment for International Peace: CEIP)の交流・教育部門が行なっていた国際文化交流である「国際関係クラブ」事業に関する論文を発表したい。CEIPは本課題が研究課題としている日米学生会議のアメリカ側スポンサーの1つであり、「国際関係クラブ」事業は同会議とも連関性を持ちながら世界各国で展開されていた。本論考から日米両帝国の国際文化交流を巡る関係性の一端を明らかにしていきたいと考えている。2本目については、第7回日米学生会議に参加したジェームズ・ハルセマ(James J. Halsema)の人物史に関する論考を2025年度に執筆する予定である。最終的にこれら2つの論考の成果を用いて博士論文研究を発展させ、日米学生会議・日比学生会議に関する単著の刊行を検討している。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report

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Published: 2022-09-01   Modified: 2024-12-25  

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