Project/Area Number |
22K20138
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0107:Economics, business administration, and related fields
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
岡野 雄気 琉球大学, 国際地域創造学部, 講師 (50965960)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | インバウンド / オンラインレビュー / 旅行者行動 / 観光行動 / 旅行体験選好 / 目的地選択 / 旅行行動パターン |
Outline of Research at the Start |
訪日外国人旅行者の地方訪問を促進して観光による経済効果を広げるためには、彼らがどのような旅行経験を経て地方を訪れるのか、旅行履歴の実態解明が重要である(ここで旅行履歴とは、旅行者個々人の過去の訪問先の一連を指す)。旅行履歴を地理的・時間的に広範に把握することが、旅行者の好み等の特徴を見出すためには望ましいが、既存研究では調査上の制約を一因として十分に把握されていない。そこで本研究では、旅行レビューサイトに投稿された情報を使用することで、訪日外国人旅行者の旅行履歴の実態を訪日経験以外も含めて明らかにすることを試みる。そのうえで地方訪問者の旅行履歴の特徴を抽出する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、訪日外国人旅行者の旅行履歴を旅行レビューサイトに投稿されたレビューの情報を利用して把握するとともに、旅行履歴において観光旅行者の好みに安定性・一貫性がみられるかを訪問スポットの特徴から検討するものである。また、地方訪問者に焦点を当てた検討によって訪日外国人旅行者の地方分散化に向けた知見の獲得を目指すものである。2023年度は、旅行体験タイプの好みに関する先行研究の動向を踏まえて、好みの安定性・一貫性に焦点を当てて研究を進めた。旅行者の好みの安定性・一貫性の検討は、訪日外国人旅行の文脈に限らずに広く関心を持たれている研究領域である。 本研究では米国からの訪日リピーターに注目し、米国居住のユーザーが投稿した英語レビューのうち、訪問時期に基づいて訪日リピーターのものと判断したレビューを分析対象とした。そして、各ユーザーの訪日1回目と2回目の旅行それぞれに、訪問した観光スポットのカテゴリに基づいて体験タイプを割り当てた(自然資源観光、ショッピングなど)。この旅行体験タイプについて訪日1回目と2回目の一致率と連関の分析を行うことで、好みの安定性・一貫性を検討した。その結果、訪日1回目と2回目の旅行体験タイプが不一致となる旅行者が多数を占めていた。また、旅行体験タイプの不一致については、1回目と2回目の変化に特定のパターンは見出されなかった。これらの結果は、旅行者の好みは安定的であると主張する先行研究と相反するものであり、意義のある成果だと考えられる。この成果については論文にまとめているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年度は、前年度に立てた推進方策を再考し、先行研究レビューを踏まえて、旅行体験タイプの安定性の検討に焦点を当てて進めた。そして、意義のある成果が得られたため、国内学会発表ではなく国際雑誌での論文掲載を目指して執筆を進めた。しかし、年度頭には予定のなかった業務が発生したこともあって年度内にまとめることができず、補助事業期間を延長するため、進捗状況を「遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き論文の執筆を進める。英文校正・翻訳などの論文投稿支援サービスを積極的に利用する。
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