Project/Area Number |
22K20159
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0107:Economics, business administration, and related fields
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
松井 暉 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 講師 (60962884)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 科学者学 / サイエンオブサイエンス / 科学の科学 / 研究政策 |
Outline of Research at the Start |
インターネットが一般家庭に普及して20年以上経つが、日本の研究職公募の約7割は未だに郵送での応募を要求する郵送限定公募である。もし、インターネットを利用した簡便でコストの低い電子公募の方が、多様で優秀な応募者を集めやすいことが明らかになれば、今後の科学政策や公的機関のDX(デジタルトランスフォーメーション)化に大きな含意をもたらす。そこで本研究は「公募の応募方法の違いで採用される研究者のパフォーマンスに差があるか」を明らかにする。本研究では公募情報と研究者の所属情報を統合し、因果推論と機械学習の手法を組み合わせて2つの応募種類で採用される研究者の差異の分析する
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Outline of Annual Research Achievements |
2024年度では、整備したデータセットを用いた分析と利用予定の手法を利用した研究を進めることができた。しかし、データセットの利用を進める中でさらなるデータセットの整備が必要であることが判明し、その作業に多くの時間を割く必要性が生じた。 一方、本研究で利用予定の手法を応用した応用研究を複数進めることもでき、これらの応用研究に関しては論文化の目処が立っているといえる。具体的には、埋込表現を用いた非構造化データの定量化とネットワーク分析を組み合わせたキャリア分析と知識生成に関する研究を進めることがができた。キャリア分析については、手法は出版物や画像といった非構造データを分析することで、出版者同士がどのように影響し合ったのかを定量的に分析する手法を開発した。知識生成については、知識を生成する過程で知識の生成者がどのように協同しているかを定量化する手法を開発した。加えて、因果推論を用いた研究も行うことができた。これらの手法はサイエンオブサイエンス分野でもよく利用される方法であり、応用範囲は広いと考えられる。そのため、これらの応用研究によるさらなる研究の創発が期待できる。これらの研究は現在投稿中であり、本年度は論文の出版へ向けての投稿とリバイズ対応などを行った。また、本年度には国内と国際学会で複数回の研究発表を行うこともできた。 本年度の概要をまとめると、データセットを用いたキャリア分析や因果推論を行う準備は整っているため、分析へスムーズに移行できる準備は整ったと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実施がやや遅れている理由として、データセットの不備に関する対処に時間を要したことが挙げられる。データセットの質は分析の質に直結するので十分な時間を割く必要がある。完全なデータが記録されているデータセットを構築することは難しいが、リソースが許す限りの整備をするべきであると判断し、データセットの整備に追加的に時間を費やす結果となった。しかし、一方で利用を計画した手法を用いた研究を論文化するなどの当初計画以上の進捗もあった。これらの状況を鑑みた進捗状況となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
データセットを利用した分析を進め論文の投稿を進める。また、現在投稿中の論文に関しても対応をすることで研究の成果の発表を行う。
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