Expectation Formation and Macroeconomic Dynamics: Evidence from Micro-data
Project/Area Number |
22K20163
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0107:Economics, business administration, and related fields
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Research Institution | Hitotsubashi University (2023) Osaka University (2022) |
Principal Investigator |
菊池 淳一 一橋大学, 社会科学高等研究院, 特任講師 (10961633)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | インフレ期待 / 消費 / 期待形成 / 異時点間の代替の弾力性 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、インフレ期待と消費の関係性を明らかにし、異時点間の代替の弾力性を推定することである。インフレ期待と消費の関係性は理論的に整理されている。しかし、両者の関係性は実証的なコンセンサスが得られておらず、またインフレ期待の変化がどの程度消費を変化させるのかについては明らかにされていない。本研究は、インフレ期待と消費のデータをもとに、インフレ期待と消費の関係性を明らかにし、さらに金利の変化に対して消費配分がどの程度変化するのかを捉えるパラメータである異時点間の代替の弾力性を構造的に推定する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、インフレ期待と消費の関係性を明らかにし、異時点間の代替の弾力性を推定することである。近年、先進諸国の中央銀行は、期待に働きかける非伝統的金融政策を運営している。この非伝統的金融政策の背景には、インフレ期待と消費の理論的に整理された関係性がある。しかし、両者の関係性は実証的なコンセンサスが得られておらず、またインフレ期待の変化がどの程度消費を変化させるのかについては明らかにされていない。その理由は、インフレ期待と消費の両方のデータを揃えることが困難だからである。本研究は、インフレ期待と消費のデータを揃え、インフレ期待と消費の関係性を明らかにし、さらに金利の変化に対して消費配分がどの程度変化するのかを捉えるパラメータである異時点間の代替の弾力性を構造的に推定する。 令和4年度は、インフレ期待と消費の関係性に関する研究の分析を進めた。インフレ期待と消費の関係性について、現実と理論的想定が一致しているのかどうかを検証した。分析の結果、現実は理論と整合的であるという結果を得た。さらに異時点間の代替の弾力性の推定も実施し、異時点間の代替の弾力性は1とは有意に異ならないという結果を得た。 令和5年度は、前年度に分析を行っていた研究を論文としてまとめ、国際誌に投稿した。採択には至らなかったが、査読者のコメントをもとに再投稿に向けて改訂中である。また、新たに大阪大学社会経済研究所が収集している「くらしの好みと満足度に関するアンケート調査」を利用し、異時点間の代替の弾力性において家計間の異質性があるという研究を進めた。具体的には、年齢が上昇するとともに異時点間の代替の弾力性が低下するという結果を得た。この分析をまとめ、日本経済学会にて研究報告を行った。学会で得たコメントをもとに論文を改訂し、国際誌に投稿予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)