Project/Area Number |
22K20189
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0108:Sociology and related fields
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
藤本 啓寛 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 助教 (00962086)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | スクールソーシャルワーカー / 労働移動 / 職能成長 / 非正規雇用 / 入職・異動・転職・離職 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、学校において福祉的な支援を行うスクールソーシャルワーカー(SSW)の職に就いた者が、入職・異動・転職・離職といった労働移動を通じてどのように職能成長を遂げているのかを明らかにするものである。SSWは非正規雇用が主であり、不安定な人材供給によって自治体間の転職や自治体内での異動が頻発している。このような労働移動は、働く者に新たな知識や関係構築、資源開発を迫り、職能成長のあり方に大きく影響を与える。そこで本研究は、SSW経験者へのインタビュー調査を行い、入職・異動・転職・離職といった4つの労働移動を経ることで、SSWに就いた者がどのように職能成長を遂げているのかを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究2年次となる2023年度は、2022年度に引き続き新たな研究協力者を探し、スクールソーシャルワーカー1名に対して聞き取り調査を実施し、分析図を作成した。具体的には、条件を満たした研究協力者を探したうえで、1回目でスクールソーシャルワーカーを含むこれまでの職歴等に関する聞き取りを行い、基礎となる表を作成した。2回目にはその表を補うような形で入職・転職・離職に関わる動機を中心に聴き取りを実施した。これを踏まえて分析図を作成し、3回目の調査では分析図の修正を行った。分析図は、入職・転職等に関わる労働移動を可視化したものに加え、労働移動そのものを研究協力者自身がどのように捉えているのかについての2種類を作成した。3回目のインタビューを踏まえて修正図を作成し、現在論文化を行っている。また分析の過程では、2022年度に実施した労働移動と職能成長に関わる文献研究から得られた視点、また別の研究協力者へのインタビュー調査から得られた分析図とも比較し、考察を深めている。本研究は2023年度が最終計画であったが、分析をさらに発展させること、発展させた分析を学会大会や論文等で発表していくことを目論見、2024年度にも補助機関を延長して取り組む予定である。 また当初の研究計画の予定にはなかったが、労働移動に関わる文献研究の中から得られた知見によって新たな着想を得ることで執筆できた論文が、日本社会福祉学会関東部会論文集『社会福祉学評論』に「スクールソーシャルワーカーを選択する社会福祉士・精神保健福祉士の傾向 就労状況調査を用いた属性と価値の横断的分析」として採択され、刊行された。これは本研究計画で実施したインタビュー調査を相補的に補うような分析であり、全体として研究に厚みを持たせることに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
計2名のスクールソーシャルワーカーに対する複数回にわたるインタビュー調査ならびに分析図の作成をほぼ完了させることができたためである。また当初の計画にはなかった新たな分析を行い論文を執筆することができたためである。
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Strategy for Future Research Activity |
描いた分析図を学会大会や論文等で発表し、フィードバックをいただきながら進める予定である。
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