Project/Area Number |
22K20200
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0108:Sociology and related fields
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Research Institution | Waseda University (2023) Toyo University (2022) |
Principal Investigator |
岡安 朋子 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授(任期付) (90961714)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | ヤングケアラー / 多職種連携 / スクールソーシャルワーカー / 支援モデル / 不登校 |
Outline of Research at the Start |
ヤングケアラー(以下,YC)の学校適応や学力の問題が指摘されている。問題が表面化しにくく,保護者の理解が得られず,子ども本人の自覚のなさもあり,学校における対応の難しさが指摘されている。本研究では,小・中学生であるYCの不登校の支援を目的とし,これまで教師,スクールソーシャルワーカー,スクールカウンセラー等が携わったYC支援の成功事例を分析し,ケースの初期段階,中期段階,後期段階の3段階のステップに分け,各支援者が各段階でどのような関わりや役割を担っているのかを明らかにする。さらに,YCである児童生徒が学校復帰に至る支援モデル構築および各段階における支援チェックリストのリーフレット作成を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,小・中学生であるヤングケアラーの不登校支援を目的とし,これまで教師,スクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカーが関わったヤングケアラー支援成功事例を分析し,ケースの初期段階,中期段階,後期段階で,各支援者がどのような関わりや役割を担っているのかを明らかにする。さらに,ヤングケアラーである児童生徒が学校復帰に至る支援モデルの構築および各段階における支援のチェックリストのリーフレットを作成する。 2年度目となる2023年度,ヤングケアラー支援の経験がある教師,スクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカー合計16名のインタビュー調査をすべて終了した。インタビュー調査で得られた音声データを逐語化し,その後,逐語化したデータの分析を行った。先行研究を参照し,分析したデータを基に,項目を整理しまとめた。その結果,ヤングケアラーの発見のきっかけ,支援の流れ,教員間の連携,校内専門家との連携,学校内外の資源活用についての諸概念が明らかになった。これらを基に,検討時期におけるリストや専門家と連携するためのチェックリストを作成し,リーフレット(第1稿)化した。さらに,リーフレット第1稿に含まれているこれらの内容について,教師,スクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカーからなる専門家会議にて,信頼性・妥当性の検討を行った。具体的には,教師,スクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカー合計9名が参集し,リーフレット第1稿に関して,意見交換や議論を行った。そして,会議で挙げられた意見等を集約した。 なお,インタビュー調査で得られたデータの一部を用いて,学会にてポスター発表,論文投稿を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度,当初予定していたヤングケアラー支援経験を有する研究協力者の予定数に達することができず,2023年度前半まで引き続き協力者を募り,インタビュー調査を行うことになった。また,2022年度末,研究代表者の異動があったため,途中研究を中断することになった。2023年度中盤以降,すべての音声データを逐語化,分析を行い,リーフレット化することができた。リーフレット第1稿に関する検討の専門家会議については,専門家の予定を加味して,2023年度末に行った。このように,インタビュー調査や専門家会議の遅延,研究代表者の異動に伴い,研究に遅れが出ていた状況ではあったものの,現在リーフレット第2稿作成に着手できており,その意味ではおおむね順調に研究が進んでいると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度現在,専門家会議で得た意見等を基に,リーフレット第1稿への修正および加筆を行っている。リーフレット第2稿が完成した後,専門家会議へ出席した研究協力者9名から再度意見を聴取し,これらの情報を整理する。これらのデータを基に,リーフレット第2稿について加筆・修正を行う。そして,年度内にリーフレット第3稿(最終稿)を完成することを目標とする。さらに,本リーフレットの完成を目指すとともに,本研究の成果発表の準備を進めていく。
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