Project/Area Number |
22K20236
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Kwassui Women's College |
Principal Investigator |
間宮 みどり 活水女子大学, 看護学部, 講師 (80966094)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | COVID-19 / 看取り / 認識 / ケアリング / 新型コロナウイルス |
Outline of Research at the Start |
1.研究の目的 新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の状況下における看取りの過程を経験した看護師と家族を対象とし、看護師が望ましいと考える看護に対する家族の認識と両者の間で生まれた相互作用の分析によりケアリングの様相を明らかにする。 2.研究実施計画 1)研究対象者:ホスピス・緩和ケア病棟、在宅にて看取りの過程を経験した看護師と家族とする。 2)データ収集方法:半構造化面接法によりデータを収集する。 3)分析方法:記述データを精読し、全体の文脈を捉え、研究目的に則して内容を抽出し、抽象化を進める。カテゴリー、コアカテゴリーの関連性を分析し、両者間に生じるケアリングの様相について構造化する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の状況下において、看護師が望ましいと考える看取りの看護に対する家族の認識と両者の間で生まれた相互作用を分析し、ケアリングの様相を明らかにすることである。本研究デザインは質的記述的研究であり、研究対象者は看取りを経験した家族とそのケアに関わった看護師である。そこで、活水女子大学研究倫理審査の承認を受け、倫理的配慮を行いながら研究に取り組んでいる。現在、研究者が在籍する大学の同県内にある訪問看護ステーション2施設の管理者に研究協力を依頼している。 本研究の協力に同意が得られた訪問看護ステーションの管理者から、看取りから6ヶ月が経過した家族の紹介を受け、研究目的、研究意義及び研究方法、倫理的配慮等を口頭にて説明し、同意を得たのちインタビューを実施している。 インタビューガイドを用いて1人60分程度の半構造化面接を行い、同意を得てICレコーダーに録音している。インタビューガイドでは、COVID-19状況下において家族が経験した看取りや看護師のケアの状況、ケアに関わった看護師から受けた気遣いや配慮、その時の思いや気づき、看取り後の変化等の語りをデータとして収集している。 さらにその後、看取りのケアに関わった看護師を研究参加者として訪問看護ステーションの管理者から紹介を受け、説明と同意を得て、インタビューを実施している。看護師に対しては、家族の語りの状況をふまえ、看護師が望ましいと考える看取りの看護の意図や内容、その際の患者や家族の反応から得られた気づきや意味、看護師としての自己の成長や変化等のデータを収集している。 現在、看取りを経験した家族と看護師2組(4名)にインタビューを実施し、逐語録を作成している。今後、逐語録から記述データを抽出し、全体を精読して文脈を捉え、研究目的に則してデータ分析を行い、抽象化を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度の研究の進捗状況が遅れている理由としては、インタビューに1件着手した段階で体調不良により、一時期研究活動を中断していたことが影響している。また、体調回復後は所属する領域や役割が変更となり、新たな領域での教育内容の抽出や授業設計等を重点的な課題として取り組んでいたことによる。そのような状況の変化により、研究活動に取り組む時間を充分に確保することが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は本研究の活動が最終年度となるため、教育活動と両立して計画的に研究の時間を捻出し、新たなデータ収集と分析、研究目的であるケアリングの様相について考察し、成果をまとめていく。 今後の予定として、継続して研究者が勤務する大学の同県内にある訪問看護ステーションの管理者に研究協力を依頼する。また、さらにフィールドを広げ、県外においても、在宅において看取りを支援している施設に研究協力を依頼し、理論的飽和を目指して4・5組(8~10名)からデータを収集していく予定である。 収集したデータについては、研究目的に則してコード化し、意味内容の共通性・相違性に比較・照合してサブカテゴリー・カテゴリー化へと抽象化を進めていく。そこで、看護師が望ましいと考える看取りの看護に対する家族の認識と両者の間で生まれた相互作用を分析し、ケアリングの様相を明らかにしていく。 研究の最終段階である論文の執筆や学会発表、論文投稿により研究成果を公表し、研究活動を完了できるように取り組んでいく。
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