Project/Area Number |
22K20243
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Chiba Institute of Technology (2023) Chiba University (2022) |
Principal Investigator |
重 歩美 千葉工業大学, 工学部, 助教 (80953588)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 高校教育 / 教師教育 / 質的研究 / ナラティブ研究 / 出産を希望する高校生 / 妊娠 / 出産 / 家庭・家族 / 高等学校 / 高校生への支援 / 高校生 / 学習機会 / 支援体制 |
Outline of Research at the Start |
高等学校在学中に出産した高校生の学習機会を保障するため、高等学校における支援の在り方について研究することを目的とする。文部科学省(2018)によると、高等学校が把握している妊娠した高校生の674名(約1/3弱)が自主退学をしており、学習機会が継続されていない。一方で、778名(約1/3強)が在学を継続していた。高等学校在学時に出産した生徒に対しどのような支援体制があったのか、さらにどのような援助があればよかったのかを明らかにし、生徒が出産した場合の高等学校における支援の在り方を検討したい。本研究は、若年層の子育て環境を整備するだけでなく、高等学校での対応や中途退学者数減少にも貢献できるだろう。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究のテーマ「高等学校在学時に出産した生徒への支援のあり方についての研究」では、これまで高校在学中に出産希望を申し出た生徒への対応について、管理職を中心に当該生徒に関わった教員への面接調査を主な研究内容としてきた。また、同時進行的に、教職課程を履修している学生へのアンケート調査により、妊娠した高校生へどのように対応するか、また、そのような事柄を授業内で扱ったことでどのような学びが得られたか、調査を行った。2023年度は現在手元にあるデータの文字起こしを行った結果、以下の課題が発生した。 前者、高校教員への面接調査では、本来の趣旨である「実際に出産後も高校に在学する高校生」の話は得られなかったが、それぞれの面接対象者自身の体験により、出産を希望する生徒への対応や考え方が変わってくることが明らかになった。このことより、当初は「高等学校在学時に出産した高校生」を対象していたが、「高校在学時に出産を希望する高校生」に変更することとなった。また、サンプル数が少ないことと、当該生徒本人にアクセスすることは難しいため、教育社会学や教育心理学の研究者に共有し熟慮した結果、これまで研究代表者が扱ってきた質的研究の中でも初めて扱うナラティブ研究に挑戦することとなった。よって、研究成果を発表する場も再検討する必要があり、質的研究、ナラティブ研究を中心に扱う学会の情報を収集中である。 後者、教職課程を履修している学生へのアンケート調査については、いくつかの授業でデータが得られ、データの分析を行ったが、これまで研究領域としてきた教育相談の分野で発表するか、新たに教師教育の分野に持ち込むか、検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
未就学児を育てている他に、私自身の在籍校の異動に伴い、新しい職務に追われ、研究に費やす時間を多く取ることができなかった。また、そのようななかで新たなデータを収集する先も見つけることができず、少ないデータで研究を進めて良いものか、行き詰まってしまったことが、研究の遅れにつながる要因となった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の職場も2年目となり、データも現在あるものを使用する決心がついたので、学会発表と投稿論文作成に向けて進める方針が立った。まずは、ナラティブ研究の手法を調査し、現在手元にあるデータを分析していきたい。並行して、教職学生へ取ったアンケート結果を、新しく見つけた学会の投稿要領に合わせて執筆していく方針である。
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