教師の専門性と同僚性を高める校内研修への「支援体制モデル」の解明
Project/Area Number |
22K20245
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
大畑 健二 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (10963457)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 校内研修 / 教師教育 / 同僚性 / 対話型共創シート / 教師の自律性 / 教師の専門性 / カリキュラムデザイン |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,教師の学びを支える校内研修の支援体制構築について必要な要件について明らかにすることである。主体的に学び続ける教師の支援を目指した教員研修の推進と個々の教師の個性や必要に応じた弾力的な研修プログラムの開発を視点に,校内研修への具体的な支援要件を明らかにする。そのために,次の3つのことを明らかにしていく。 (a)小規模グループでの授業研究における教師の省察の様相(談話分析による考察) (b)個々の省察が同僚と協働的に発展していく契機とその環境形成(関連要素の抽出) (c)校内研修の企画・運営を担う立場の教師に求められる支援要件
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、教師の学びを支える校内研修の支援体制構築のために必要な要件を明らかにすることを目的とした。実務家教員の立場から共同研究・校内研修に参与した学校現場において、同僚との共同省察の場と個々の教師の授業研究がいかに連動していくのかを対話共創型の校内研修モデルとして整理した。また、教師同士が日常の実践を共にふり返るための機会と現場の教師が取り組みたくなる校内研修の仕組みとしかけを求め、同僚との協働的なリフレクションの機会を生み出すために対話型校内研修のツールとなるワークシート「対話型共創シート」を開発した。教師が、日常的に同僚と取り組める協働的な演習シートとしての活用事例から、教師が学び育つ校内研修のための支援要件を以下に示す。 《共創型の校内研修をデザインするときのポイント》 ①教師の重要な専門性の一つである児童理解力を同僚と高めていくために、学年、教科会を超えた多様な他者との省察の機会を設けること。(同僚性のある研修) ②研修で扱う事例は個々の教師の日常の実践や課題を取り上げ、同僚と互いの思いや解釈を交流する機会を設ける。(現場の経験に基づく研修) 対話共創シートの活用の機会は、学年会や教科会単位での児童理解や授業相談、授業研究会でのワークショップ、教職大学院生向けの演習時など幅広く活用することが可能である。また、日常の授業をよりよく改善し、個々の教師の個性が発揮され活かされる校内研修の機会を学校現場に生み出す契機として活用していくことで、従来の校内研修に散見される定期的な集合型の講義研修に留まらず、令和の日本型学校教育を担う教師のための研修の保障を可能にしていくだろう。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)