An empirical study on visible/non-visible quality assurance in Early Childhood Education and Care in the Netherlands
Project/Area Number |
22K20249
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
福田 紗耶香 長崎大学, 多文化社会学部, 助教 (50963253)
|
Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 保育の質 / 保育 / 就学前教育 / 質保障 / 質評価 / 社会的に不利な子ども / 教育格差 / 就学前教育プログラム / オランダ / 質保証 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、社会的に不利な子どもたちの教育格差是正を目的とする就学前教育プログラムが保育全体の質をどのように高めているのか明らかにするものである。本研究の主な特徴は、社会的に不利な子どもたちに質の高い保育を届けることに成功しているオランダに着目する点である。オランダを事例に「教育格差是正のためのプログラムの有無によって、保育の質評価結果への保育者の反応や、保育者の保育観が異なる」という仮説を検証する。このため、4か所の保育施設で観察とインタビューを行い、各施設での実践を比較分析する。最後に、教育格差是正と保育の質の関係性を国内外で適用できる形で理論化する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、社会的に不利な子どもたちの教育格差是正を目的とする就学前教育プログラムが保育全体の質をどのように高めているのか明らかにするものである。 本研究は社会的に不利な子どもたちに質の高い保育を届けることに成功しているオランダに着目し、「教育格差是正のためのプログラムの有無によって、保育の質評価結果への保育者の反応や、保育者の保育観が異なる」という仮説を検証する。具体的には、オランダの保育施設での観察及びインタビューデータを基に、(1)標準化された評価指標による保育の質可視化の実態と課題の分析、(2)教育格差是正のためのプログラムの有無によって、保育の質評価結果への保育者の反応や、保育者の保育観が異なるという仮説の検証を行う。 2023年度は、主に、これまでに行ってきたオランダにおける保育の質評価データの二次分析結果を論文にまとめる作業を進めた。 また、「保育の質」という見方そのものに対する国際的議論の動向を踏まえるべく、先行研究の収集と整理を行った。これに加え、オランダにおいて「保育の質」評価がどのように活用されているかを明らかにすべく、補償的な就学前教育プログラムの効果研究の報告書の収集と分析を行った。「保育の質」の指標は標準化されたものと見なされているが、分析を行った報告書の方法論においては、言語習得や学習面での質の高さが重視され、それに合わせた測定方法を取捨選択し組み合わせながら、オランダの文脈で必要とされる「保育の質」の全体像を捉えようとしていることが見えてきた。 現在は、保育の質の観察評価方法の米蘭比較分析と、オランダでの保育実践観察および保育者へのインタビュー調査の準備を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初想定していたよりも踏まえるべき先行研究が多く存在することが分かり、その収集と整理に時間がかかっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度中に一定の成果を挙げるため、オランダでの保育実践観察と保育者へのインタビュー調査を実施する。実施が遅れている保育の質の観察評価方法の米蘭比較に関しては、国内滞在期間にオンラインで米国の研修に参加するなどして米国版の資料を収集することができるため、これに加えてオランダ滞在中にオランダ版の資料を収集することで今年度中に比較分析を遂行することが可能である。また、執筆を進めてきた論文を国際誌へ投稿する。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)