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バフチン的対話主義的教育論に基づく教師の省察を促進する教師間対話モデルの開発

Research Project

Project/Area Number 22K20268
Research Category

Grant-in-Aid for Research Activity Start-up

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section :Education and related fields
Research InstitutionShokei Junior College

Principal Investigator

佐竹 貴明  尚絅大学短期大学部, その他部局等, 助教 (00966525)

Project Period (FY) 2022-08-31 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Keywordsバフチン / 対話主義的教育論 / 教師の省察
Outline of Research at the Start

本研究は、バフチンの対話主義に基づく対話主義的教育論の考えを用いて教師間で組織する対話が、教師の省察を深化させるのではないかと考え、その過程を分析し、その過程を促進する要因を解明することを目的とする。理論的研究としてバフチンの対話主義、Matusovの存在論的対話主義的教育論に着目して、対話の中での教師の省察の思考過程について検討する。実証的研究として、複数の研究協力者の授業検討場面を対象とし、その場面における教師間の対話の様相と省察の深化過程および質的変容について検討する。それを通し、教師の省察のための対話モデルの開発を目指す。

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、バフチンの対話主義に基づく対話主義的教育論の考えを用いて教師間で組織する対話による教師の省察の質的変容や深化過程を明らかにし、省察を 促進する対話モデルを開発することを目的としている。昨年度は、対話主義的教育論の視点から教師間の対話と省察についての新たな理論的視点を導出し、今年度は、導出した視点をもとに実際に行われた教師の協同教材研究に関しての事例分析を行い、教師たちが行う協同省察の内実について検討した。対話主義的教育論における協同教材研究の中で教師たちは、他の参加者の発言と自身の理解のずれがあった場合に、どちらがより優れた理解なのかということの決定を行うのではなく、ずれの中から、新たな「問い」を発見し、追求を深めている。このように、個々人の理解のずれは、教師たちが一人で教材研究をした場合に想定することのできない「問い」の追求の重要な契機の一つとなりうる。さらに、参加者一人ひとりの発言が他者によって創造的に受容されるという経験が、教師たちにとって教材理解を深めることだけでなく、その場への参加の仕方や参加する意欲の向上につながっているということも明らかになった。すなわち、協同教材研究の場における教師たちが互いの発言を受け入れ合うということが、授業の中で子どもたちが教師や他の子どもに自身の発言を受け入れてもらうと同時に、教師や他の子どもたちとの理解のずれから自身の学びを深めていくという授業における子どもの学びの内実や、子どもが授業で学ぶことの意義などの子どもの立場を想像することにつながりうる。このような経験もまた、自身の持つ子どもの学びや授業の参加の仕方の捉え方などの子ども理解を再検討する契機になりうると考えられる。同時に、このような追求が、教師たちにとって授業観や教材観などの自身の持つ授業に関する様々な枠組みを再検討する契機となっているということが明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウィルス等の影響もあり、計画していた調査が数件中止になってしまった。令和5年度は、中止された調査の補充調査を行う予定であるので、差額 はその調査に用いる。

Strategy for Future Research Activity

実施計画にも挙げているように、本年度行った理論研究と実証研究をもとに研究のまとめを行なっていく。データの取得は概ね完了しているので、それをもとにさらに実証研究を進めていく。実証研究を進めていく中で足りないデータ等は適宜補充していく。それをもとに、学会発表等を通して、研究成果を報告していく。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 授業における教師の子どもの発言の「取り込み」に関する一考察2023

    • Author(s)
      佐竹貴明
    • Organizer
      日本教育方法学会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-09-01   Modified: 2024-12-25  

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