Project/Area Number |
22K20281
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Maebashi Kyoai Gakuen College |
Principal Investigator |
唐 音啓 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 助教 (40965430)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 学級風土 / 中学生 / 攻撃行動 / 向社会的行動 / 学級内地位 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,1)いじめの抜本的な要因として近年注目されつつある学級内地位の概念を,個人が持つ行動特性である攻撃行動と向社会的行動の観点からその測定方法を再考するとともに,2)いじめを未然に防ぐ学級風土を目指す上で,個人の行動特性が学級風土にどのように関連するかを明らかにする,中学生を対象とした縦断調査研究である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、中学生を対象に、個人の行動特性である攻撃行動と向社会的行動に着目し、1)いじめの抜本的な要因として注目されつつある学級内地位概念の測定方法を再考しいじめとの関連を検討するとともに、2)いじめを未然に防ぐ学級風土を目指す上で、個人の行動特性が学級風土とどのような関連を持つかを明らかにすることを目的とした。中学生1-3年生を対象に、3時点の縦断的な質問紙調査を実施した。実施時期はそれぞれ9-10月、12月、2-3月であった。個人特性として、攻撃行動、向社会的行動、学級内地位を、学級内の様子として、学級風土、学級内におけるいじめ、学校適応感に関するデータを質問紙調査にて収集した。なお、学級内地位は、学級内で中心性を持つ程度を反映する認識された人気と、学級内で受容されている程度を反映するソシオメトリック人気について検討を行なった。 はじめに、個人特性として収集した攻撃行動と向社会的行動について、それぞれの得点の平均値を分割点とし、その高低により4群に分け、両高群、攻撃高群、向社会高群、両低群とした。作成した4群の平均値の比較をしたところ、認識された人気では両高群が最も高く、ソシオメトリック人気では向社会高群が最も高い結果となった。続いて、学級風土として測定した学級への満足感においては、向社会高群が最も高く、学級内におけるいじめでは両高群の平均値が最も高い結果となった。本研究より、攻撃行動と向社会的行動の組み合わせによって学級内地位の持つ性質の違いを捉えられることが示唆されるほか、学級風土及び学級内におけるいじめとの関連を持つことが示された。なお、本研究にて収集した3時点のデータ分析および論文化は、本研究課題が終了したのちも継続して行う。
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