Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
クモ糸は優れた力学特性を持つだけでなく、生分解が可能であることから、環境にも負荷の少ないバイオポリマーとして期待されている。しかし、クモは飼育が困難であり、人工クモ糸は天然クモ糸に比べて力学特性に劣る課題がある。そこで、人工クモ糸の力学特性を向上させるために、天然クモ糸に微妙に含まれるタンパク質 (微量添加剤)に注目した。先行研究では1wt%の微量添加剤を人工クモ糸に混ぜることで、強度が2倍に増加することが知られている。本研究は強度の向上に関わる微量添加剤の新規探索を行い、人工クモ糸で物性評価を行う。また、微量添加剤が強度を向上させるメカニズムを実験と解析の両側面から明らかにする。