Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
近年の気候変動による森林への影響を考える上で、被子植物の開花・結実フェノロジーは重要な指標である。しかし、東・東南アジアでは、群集の開花・結実フェノロジーが全く記述されていない地域が多いため、今後の気候変動に対する群集の応答予測は未だに漠然としている。そこで本研究は、群集の開花・結実フェノロジーを決定づける環境要因の解明を目指す。そのために、東・東南アジアにおける群集の開花・結実フェノロジーの多様性を体系的に記述・整理する。具体的には、世界各地のハーバリウムの収蔵標本から得られる各地のフェノロジーデータと、応募者らがこれまで集積してきた東・東南アジア各地の種組成データを統合して解析する。