NKT細胞活性化ワクチンによる腫瘍内レジデントメモリーT細胞の誘導と抗腫瘍効果
Project/Area Number |
22K20823
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0901:Oncology and related fields
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
阿部 智喜 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (90964081)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | がんワクチン / レジデントメモリー / 腫瘍微小環境 / NKT細胞 / NKT細胞活性化ワクチン / 大腸癌 |
Outline of Research at the Start |
我々は独自開発した腫瘍抗原情報を導入したNKT細胞(Natural killer T細胞)活性化ワクチンを開発し、マウス腫瘍予防モデルで完全拒絶に成功した。これはワクチンにより表皮に誘導された上皮レジデントメモリーT細胞(TRM)が貢献している。本研究の目的は、このNKT細胞活性化ワクチンプラットフォームを用いて腫瘍治療モデルを構築することである。同時にこのモデルと手術検体を用いて、腫瘍内TRM細胞の動態を明らかにする。前臨床の成果を蓄積し、手術や検査で得られた患者特異的腫瘍抗原情報を生かして、術後に行う新たな癌免疫治療の開発、個別化治療の開発を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
我々は独自開発した腫瘍抗原情報を導入したNKT細胞(Natural killer T細胞)活性化ワクチンを開発し、マウス腫瘍予防モデルで完全拒絶に成功した。これはワクチンにより表皮に誘導された上皮レジデントメモリーT細胞(TRM)が貢献している。本研究の目的は、このNKT細胞活性化ワクチンプラットフォームを用いて腫瘍治療モデルを構築することである。同時にこのモデルと手術検体を用いて、腫瘍内TRM細胞の動態を明らかにする。前臨床の成果を蓄積し、手術や検査で得られた患者特異的腫瘍抗原情報を生かして、術後に行う新たな癌免疫治療の開発、個別化治療の開発を目指す。 ワクチン作成において有効なネオアンチゲンの同定は困難であり、腫瘍細胞から直接取得した腫瘍溶解液を導入する腫瘍抗原情報として使用することを目指している。現在治療モデルを構築中である。また、以前の研究では電気穿孔法による樹状細胞への腫瘍抗原の導入を用いていたが、新たな手法として、細胞膜輸送ペプチドを用いた効率的な抗原導入の手法の確立を試みている。 また同時に、ディープラニングを用いた病理組織標本を解析するイメージサイトメトリーを開発した。術前治療として術前補助放射線化学療法を施行したヒト直腸癌患者の手術標本の病理組織スライドの解析を行った。イメージサイトメトリーにより腫瘍内の腫瘍細胞や間質細胞、各種免疫細胞を識別し、免疫細胞の密度や距離を基にした指標と予後の関連を評価し、これらの指標がバイオマーカーとして利用可能であることを明らかにした。今後は、本イメージサイトメトリーを用いて、ワクチン治療を行った検体における腫瘍微小環境の評価を行う予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)
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[Presentation] Deep learning-based image cytometry and co-localization index in tumor immune microenvironment2024
Author(s)
Tomoki Abe, Toru Nagasaka, Kimihiro Yamashita, Tomosuke Mukoyama, Souichiro Miyake, Yasuhiro Ueda, Masayuki Ando, Yuki Okazoe, Takao Tsuneki, Yukari Adachi, Ryunosuke Konaka, Ryuichiro Sawada, Shingo Kanaji, Hiroshi Hasegawa, Takeru Matsuda, Takumi Fukumoto, and Yoshihiro Kakeji
Organizer
AACR2024
Related Report
Int'l Joint Research
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