Project/Area Number |
22K20912
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0903:Organ-based internal medicine and related fields
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
郡山 弘 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (60710093)
|
Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 免疫寛容 / 自己抗原 / 自己免疫疾患 |
Outline of Research at the Start |
全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患の多くでは、現在の標準治療において、免疫反応全体を抑制するステロイド等の免疫抑制剤が依然中心的な役割を担っているが、易感染性などの副作用も多く、治療法の改善が求められている。そこで本研究は、近年技術開発が急速に進展しているmRNAワクチンの技術を応用して、腎炎モデルマウスに対する抗原特異的な免疫寛容誘導治療法の有効性を確認し、将来的な臨床応用を目指すことを目的とする。またワクチン投与した抗原エピトープ以外の抗原に免疫寛容が誘導される可能性についても検討する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
Sm抗原エピトープをコードするm1ΨmRNAワクチンの投与は、腎炎モデルマウスに、Sm抗原特異的な免疫寛容を誘導すること、それに伴い腎炎抑制効果が認められることについての詳細な検討を行っている。具体的には、mRNA Synthesis System(TAKARA)を用いて3種のSm抗原エピトープをそれぞれコードするm1ΨmRNAワクチンを作成し、先行研究(Krienke C, Science, 2021; Kranz LM, Nature, 2016)と同様に、LNP作製キット(Funakoshi)を用いてLNPを調整した。そして病態モデルマウスでの実験の前に、通常のマウスでの抗体価が上昇するか等の検討を行った。また、mRNAの修飾についての新たな報告等を踏まえて改めて検討を行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
mRNAの修飾についての報告等を踏まえて改めて検討を行ったため、mRNAワクチンの再度の設計等に時間を要した。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き作成したmRNAワクチンの評価を進め、Pristane誘導腎炎マウスに投与し、蛋白尿の定量、腎臓の組織学的検討(HE染色およびIgG免疫複合体の傾向観察)により、腎炎の改善の程度を評価する。また脾細胞のFACSにより、Sm抗原エピトープ特異的な制御性T細胞を定量評価する。 またOVA257-264エピトープに対するm1ΨmRNAワクチンについても、Sm抗原エピトープのm1ΨmRNAワクチンと同様にマウスに投与し、腎炎部位でTFN-γ陽性あるいはIL-17A陽性のCD4陽性エフェクターT細胞、および制御性T細胞を定量し、このm1ΨmRNAワクチンが抗原分子の種類を超えて、炎症部位での免疫寛容を誘導するか否か、その程度等を評価する。
|