Project/Area Number |
22K20916
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0903:Organ-based internal medicine and related fields
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
照井 仁 東北大学, 大学病院, 助教 (70965045)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | IκBζ / アトピー性皮膚炎 / 皮膚免疫 |
Outline of Research at the Start |
アトピー性皮膚炎は表皮バリア機能の異常、免疫の異常、痒みの異常の3つ異常が元として発症する多因子疾患でありかつ慢性炎症性皮膚疾患である。近年の研究からアトピー性皮膚炎の病態が様々な観点から明らかになってきたが、炎症シグナルは複雑であり詳細なメカニズムは明らかになっていない。本研究では、予備実験において得られた結果を元にさらなる解析を進めていき、表皮細胞内における炎症シグナルを主軸においたアトピー性皮膚炎の発症機序を追求する。同時に、表皮IκBζ遺伝子の制御あるいは下流のシグナルの制御を利用した治療薬の開発や臨床応用を探索する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、表皮特異的IKBzeta遺伝子欠損マウスに対してカルシポトリオール塗布によるアトピー性皮膚炎モデルを用いて表皮細胞の免疫応答を主軸においたアトピー性皮膚炎発症の機序を解析することである。昨今の次世代シーケンサーの進展とともにアトピー性皮膚炎の皮膚において表皮バリア機能の重要性が明らかになっている。さらに近年では表皮細胞を免疫応答細胞としてリンパ球などの免疫細胞との協調により、免疫学的クロストークを形成していることを示唆する報告が増えてきている。しかしながら、表皮細胞の炎症シグナルに着目した研究は十分ではなく、より詳細に至る分子生物学的機序の検討が必要である。 我々の予備実験はその表皮細胞とアトピー性皮膚炎の炎症のつながりを結びつける可能性のある結果であり、我々の有するマウスモデルで詳細な検討が可能である。表皮細胞に着目し他のT細胞を含めた炎症細胞との関わり合いを検討していくという点で学術的独自性がある。詳細な検討を重ねることでアトピー性皮膚炎の発症機序の解明、さらには治療薬のターゲットの探索につながる基盤研究になることが期待される。 本研究では、予備実験において得られた結果を元にさらなる解析を進めていき、表皮細胞内における炎症シグナルを主軸においたアトピー性皮膚炎の発症機序を追求する。同時に、表皮IKBzeta遺伝子の制御あるいは下流のシグナルの制御を利用した治療薬の開発や臨床応用を探索する。網羅的な遺伝子発現を解析するために、アトピー性皮膚炎モデルを発症させたマウス皮膚を採取し、RNA-seqによる遺伝子解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究を中心に担う大学院生の研究中座がよぎなくされ、研究計画に遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、本研究を進める大学院生が復帰し実験計画の遅れを取るべく研究を進める予定である。
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