AQP1を起点とする妊娠高血圧症候群における胎盤機能不全の理解と治療戦略の創出
Project/Area Number |
22K20957
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0906:Surgery related to the biological and sensory functions and related fields
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
室井 慎一 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 研究員 (70965714)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 妊娠高血圧症候群 / アクアポリン / 和漢薬 / レニンアンジオテンシン系 / 心肥大 / サイトカイン |
Outline of Research at the Start |
妊娠高血圧症候群 (HDP) は周産期に生じる疾患の中で最も頻度が高いにも関わらず,効果的な治療が存在しない.申請者は,HDPモデルマウスの胎盤で血管新生に関わる水チャネルアクアポリン1 (AQP1) が減少していることを見出しており,発症原因である胎盤の異常に関わる可能性が示唆される.本研究ではHDPの病態形成に対する胎盤AQP1減少の意義の解明および新規治療薬の創製を目的とする.そのために,HDPモデルマウス胎盤のAQP1減少メカニズムの解明およびその減少を抑制可能な和漢薬の探索を行う.これらの結果から胎盤AQP1に着目したHDPの発症メカニズムの解明と和漢薬による新規治療戦略を提唱する.
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Outline of Annual Research Achievements |
AQP1を含めたAQP類にはアポトーシスを抑制する機能がいくつかのがん細胞において報告されている.HDPモデルマウスであるPAHマウスの胎盤組織では妊娠後期にアポトーシス細胞が野生型マウスと比較して多数検出されることが報告されている.そこで,妊娠各時期の胎盤組織をサンプルとしてアポトーシス関連因子のmRNA発現を調べたところ,妊娠19日目の胎盤サンプルでアポトーシス促進因子の増加および抑制因子の減少がみられた.昨年度までの結果と併せて考えると,母獣の血圧が上昇する妊娠16日目にAQP1の発現減少および炎症性サイトカインの発現上昇が生じ,AQP1の発現減少に引き続いて組織のアポトーシスが促進されるメカニズムが存在する可能性が示唆された. PAHマウスで亢進するレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系を抑制可能な和漢薬の探索として,アンジオテンシン受容体活性化に対する生薬エキスの影響を調べた.約90種の生薬エキスのうち,オウヒ,オウレン,カンゾウ,クジンおよびジンギョウエキスにアンジオテンシン受容体活性化の阻害作用がみられた.さらに,これら生薬エキスの主な成分として報告されているNaringenin, Berberine, Glycyrrhetinic acid, OxymatrineおよびSwertiamarinのアンジオテンシン受容体活性化に対する影響を調べたところ,そのどれもが阻害活性をもつことがわかった.以上の成績から,その抑制メカニズム,細胞毒性や胎児への影響などさらなる検討が必要であるが,これら化合物が妊娠高血圧症候群の新規治療薬の候補化合物になる可能性が示唆された.
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)