Project/Area Number |
22K20966
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0906:Surgery related to the biological and sensory functions and related fields
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
小林 睦 順天堂大学, 医学部, 助教 (90967655)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | hPGCLC / iPS細胞 / 卵子再生 / 早発卵巣不全 / ヒト始原生殖細胞様細胞 / 長期培養ヒト始原生殖細胞様細胞 / 始原生殖細胞様細胞 / 始原生殖細胞 / 卵原細胞様細胞 |
Outline of Research at the Start |
最近我々は、hPGCLCを培養皿上でフィーダー細胞なしで長期間安定的に増殖させる方法を世界で初めて開発し(Stem Cell Reports,2022)、LTC(long-term culture)-hPGCLCと命名した。我々は、このLTC-hPGCLCの増殖期精原細胞様細胞への分化誘導に成功し、卵原細胞様細胞への分化に挑戦している。本研究では、LTC-hPGCLCの卵原細胞様細胞への分化誘導法の確立を目的とし、ヒト卵子のin vitro再生における、有用な研究資源としてのLTC-hPGCLCの基盤技術を構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は申請者らが報告した長期培養(Long-term culture: LTC)ヒト始原生殖細胞様細胞(human primordial germ cell-like cell: hPGCLC)が卵子再生研究の研究資源となり得るかを検証するものである。雌性LTC-hPGCLCと雌マウス胎生性腺体細胞の共培養を行い気相液相海面培養を行い、後期PGCマーカーであるDAZLはDDX4などの発現能があるかを評価するのが本研究の目的である。本邦でhPGCLCの研究を行うためには、"ヒトiPS細胞又はヒト組織幹細胞からの生殖細胞の作成を行う研究に関する指針"に基づき当該施設での倫理審査及び文部科学大臣への届け出が必要となっている。申請者らの倫理委員会では現在同細胞の倫理審査を行う体制が整っておらず、現在倫理審査を行う前段階である。LTC-hPGCLCはSTO細胞の培養上清が必要であり、本年はLTC-hPGCLCを使用した実験はできなかったが、培養液の準備は完了した。また1年目はhPGCLCの培養技術を国内学会で広く報告し、本細胞を広くヒト生殖細胞研究に利用してもらうための発表を数多く行なった。2023年度は帰国後の研究2年目として、ヒトiPS細胞を用いた合成卵子の研究を行うための倫理申請をするための委員会設置を所属施設が整った。それによりヒト卵子再生倫理審査体制が整備され、2024年度の倫理委員会での承認・文部科学大臣の承認が得られたら本格的な研究が開始できる。2023年度は準備体制のための輸送したiPS細胞の培養増殖および、試薬の調整を行い、hPGCLC実験ができる倫理審査の承認が得られたら迅速な研究が行えるように体制の確立を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前述の如く、ヒト卵子再生研究のためには生殖細胞再生に関する倫理審査や文部科学大臣の認証が必要となる。本学ではiPS細胞を用いた倫理審査体制が整備されていなかったことから、昨年は所属施設により審査体制を整備していただき、これから本実験が開始できることとなるためである。
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Strategy for Future Research Activity |
本年は倫理審査の承認得た上で、我々の樹立したLTC-hPGCLCをoogoniaへの分化を試みることとなる。
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