褥瘡リスクのある「紅斑」の抽出-形態的特徴とスキンブロッティング法を用いて-
Project/Area Number |
22K21095
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0908:Society medicine, nursing, and related fields
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
中井 彩乃 藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (80937988)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 褥瘡 / I度褥瘡 / 発赤 / 紅斑 / 実態調査 |
Outline of Research at the Start |
褥瘡は死亡率の上昇や医療費の増大を招くため、高齢者のみならずその家族や介護者にとっても重大な問題である。したがって初期段階である「発赤」の段階でいかに食い止めるかが重要となる。本研究では、これまで褥瘡リスクとして着目されてこなかった、発赤の一病態である「紅斑」に着目し、「紅斑」の経時的変化を形態的特徴やバイオマーカーで詳細に調べ、II度褥瘡との関連を明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
褥瘡は、痛みや臭いによるQOLの低下や死亡率の上昇、さらには医療費の増大を引き起こす。超高齢社会で今後さらなる高齢者人口の増加が予測される本邦において、褥瘡を有する患者数は増加すると考えられ更なる対策が急務である。褥瘡はその重症度に応じてI度-IV度に分類され、褥瘡の初期段階である発赤の段階でいかに食い止めるかが褥瘡予防において重要となる。ゆえに本研究では、初期段階にあたるI度褥瘡およびその前段階である紅斑に着目し、その経時的変化や形態学的特徴を明らかにすることを目的とした。 本研究対象者となる発赤をもつ患者の発見に関しては病棟の看護師との連携が非常に重要となる。調査対象者先の病院に聞き込みを行うとともに、病院の褥瘡回診に参加することで各病棟の褥瘡発生状況について確認し、対象先の病棟の選定を行なった。 またバイオマーカーの採取方法を確認するために、これまでの動物実験の結果より作製されたI度褥瘡モデルマウスを用いてコラーゲン繊維の変性についても確認を行った。その結果、I度褥瘡モデルマウスでは毛包周囲でコラーゲン繊維の変性が生じていることが示された。今後、毛包周囲から検出されるバイオマーカーを中心に調べることで初期の褥瘡の予測につながっていくのではないかと考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)