Project/Area Number |
22K21134
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0908:Society medicine, nursing, and related fields
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
熊澤 良祐 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 臨床研究センター, データサイエンス部 CIN推進室 上級研究員 (80966581)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 心房細動 / 脳梗塞 / 直接経口抗凝固薬 / ワルファリン / 費用対効果 / 高齢 |
Outline of Research at the Start |
近年、心房細動患者の脳梗塞予防目的で、ワルファリンに代わり、直接経口抗凝固薬(DOAC)が使用されるようになってきた。DOACの方が有効性と安全性に優れていると国内外から報告されている。しかしながら、DOACはワルファリンに比べて格段に高価で、DOACの効果がその費用に見合っているかどうか、特に本邦においては明らかになっていない。そこで本研究では、超高齢社会の本邦の現状を鑑み、75歳以上の心房細動患者を対象とした、脳梗塞予防に対するDOACの費用対効果を明らかにする。それにより、有効性と安全性だけでなく、経済性も考慮した適正なDOACの使用を促すエビデンスの創出を試みる。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度のデータベース無償提供の公募研究に採択され、後期高齢者の診療報酬情報データベースを使用することができた。ただ、予定通りにデータ解析が進んでおらず、2024年度も継続して下記のように研究を行う。 本研究は、75歳以上の心房細動患者を対象に、直接経口抗凝固薬(DOAC)の脳梗塞予防効果が、DOACを使用した場合の医療費の増加に見合うものなのかどうかを明らかにする研究である。本研究では、後期高齢者の診療報酬情データベースを用いて2つの研究を行う。 【研究1】は、75歳以上の脳梗塞患者の脳梗塞予防に対するDOACの有効性・安全性を調べる研究である。75歳以上の脳梗塞入院患者を対象として、退院時にDOAC群とワルファリン群の2群に分け、脳梗塞もしくは出血イベント(脳内出血、消化管出血、その他の局所出血)による退院後365日再入院や退院後365日全死亡で評価する予定である。 【研究2】は、75歳以上の心房細動患者の脳梗塞予防に対するDOACとワルファリンの費用対効果分析を行う研究である。【研究1】の結果や先行研究をもとに、マルコフモデルを構築し解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年度のデータベース無償提供の公募研究に採択され後期高齢者の診療報酬情報データベースは使用できることになったが、所属機関とデータベース保有企業とのデータ利用許諾契約締結やデータ納品からサーバーへのデータの取込みに想定以上の時間を要してしまい、データ解析を開始したのは2023年11月下旬だった。2024年3月までに研究成果を報告することが難しかったため、延長承認申請書を提出した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年8月までに【研究1】の結果をまとめる予定である。2024年9-10月に、文献レビューや【研究1】の結果をもとに、マルコフモデルを構築し、費用対効果分析を行い、【研究2】の結果をまとめる予定である。2024年11月以降、査読付きの英文誌に投稿する。
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