Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
昆布の継続的摂取は、高血圧モデル動物において血圧上昇抑制効果を示し、その機序にアルギン酸(Alg)の関与が示唆されている。高血圧では、腸管粘膜バリアが障害されており、腸透過性が上昇している。それにより炎症や更なる血圧上昇に繋がると考えられる。また、腸透過性が上昇する炎症性腸疾患モデル動物では、Algの摂取により腸透過性が低下する。本研究では、腎血管性高血圧ラット(2K1C)の腸管粘膜バリア障害の有無とそれに対する昆布摂取の影響を明らかにすることで、2K1Cにおける昆布の血圧上昇抑制効果に腸透過性の上昇抑制が関与するという仮説を検証する。そのことは食事を通じた高血圧予防及び治療法の開発に貢献できる可能性がある。