Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究は、運動が脳脊髄液・脳内間質液の流れに作用し、認知症・うつ症状を抑制する生物学的機構の解明を目的とする。これまでに、運動が認知症・うつ症状を改善することが明らかにされているが、この運動の効果の分子機構の全貌は明らかにされていない。本研究では、運動が脳機能に影響する系として、これまで着目されてきた末梢器官から放出される液性因子ではなく、身体運動時の頭部の動きと繊毛運動により制御される脳脊髄液・脳内間質液の流動に着目し、運動が認知症・うつ症状を抑制する生物学的分子機構を明らかにする。