Project/Area Number |
22KF0086
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Project/Area Number (Other) |
22F21396 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 外国 |
Review Section |
Basic Section 38010:Plant nutrition and soil science-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤原 徹 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80242163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
UDDIN MD. Nashir 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 栄養屈性 |
Outline of Research at the Start |
Nutrients in soils are in most cases unevenly distributed. It has recently discovered that rice roots respond to the gradient of nutrient and this phenomena is termed nutritropism. The present research proposes to unveil the molecular mechanisms and physiological properties of nutritropism.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究はイネで発見された栄養屈性について変異株の解析や生理学的な解析を進めることを内容としている。植物の生育には水や光と栄養が必要であるが、このうち水や光についてはダーウィンによって光屈性や重力屈性などが記述されており、植物が光のある方向に向かって生育するといった現象はよく知られているが、栄養については屈性は記述されていなかった。栄養屈性は当研究室で最近発見されたもので、イネの根が栄養源の方向に向かってその伸長方向を変化させることが明らかになっている。本研究はこの栄養屈性について分子遺伝学的、生理学的に新たな知見を得ようとするものである。 本年度の分子遺伝学的研究としては、栄養屈性についてのゲノムワイド連関解析を行った。およそ150系統のイネ品種を用いてそれぞれの系統の栄養屈性の程度を定量し、そのデータをもとに、ゲノムワイド連関解析を行った。栄養屈性については明確なピークは本報告書の記入時点では見出されていないが、根の伸長速度などについては、重要な染色体領域が見出された。 生理学的な実験としては、光条件と栄養屈性の関係の解析を継続した。昨年度までの研究により光条件によって栄養屈性の程度が変化する傾向が見られていたため、イネで利用できる光受容体の変異株を入手し、栄養屈性に及ぼす影響が光条件でどのように変化するかを解析した。いくつかの光受容体の変異株を用いた解析の結果、特定の光受容体の変異株では栄養屈性が変化していることを見いだした。
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