Antarctic Legal Regime: An Iranian and Interdisciplinary perspective
Project/Area Number |
22KF0251
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Project/Area Number (Other) |
21F20009 (2021-2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2021-2022) |
Section | 外国 |
Review Section |
Basic Section 05030:International law-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
柴田 明穂 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (00273954)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MADANI SEYED ZIAEDDIN 神戸大学, 国際協力研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2023: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2021: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 国際法 / 南極条約 / 気候変動 / 北極 / ロシアによるウクライナ侵略 / イラン |
Outline of Research at the Start |
本研究の概要は、受入教員が主導する国際共同研究プロジェクト「南極条約体制の強靭性」に、マダニ研究員はその主要メンバーとして参画し、イランをその代表例として、南極条約非締約国から見た現行南極条約体制の正当性について検討を行う研究である。マダニ研究員は、本プロジェクトの中で、ペルシャ語の一次資料に基づく実証研究を担当する。海洋科学及び海洋観測技術といった理系分野と国際法学との接点に位置する「海洋の科学的調査(MSR)」の分析により、昨今、南極海における遺伝資源調査をめぐり重要論点になっている南極条約体制と国際海洋法との交錯に関して研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、受入教員が主導する国際共同研究プロジェクト「南極条約体制の強靭性」に、マダニ研究員はその主要メンバーとして参画し、イランをその代表例として、南極条約非締約国から見た現行南極条約体制の正当性について検討を行う研究である。受入教員の示唆もあり、2022年度より比較対象として北極域における国際法制度研究も加味することにした。 2022年度は、まず、昨年国際学会で研究報告した内容を受入教員との共著論文に仕上げ、査読付き雑誌Antarctic Scienceに投稿することができた。現在、査読中である。 9月に東京にて、南極条約体制におけるコンセンサス決定について、オランダのバステマイヤー教授と国際セミナー開催時に意見交換することができた。 10月アイスランド・レイキャビックで開催された第15回極域法シンポジウムにおいて「ロシアによるウクライナ侵略後の南極条約体制の強靭性」と題するセッションに、受入教員と共同でペーパーを提出し共同研究報告を行った。ウクライナ侵略の極域ガバナンスへの影響を評価する上で重要な情報や示唆を、アイスランド・アクレイリにあるCAFF事務局やArctic Circle Assemblyにおいて収集することができた。これら情報は、Madani氏による3月上旬立川で開催されたISAR-7での研究報告及び11月から12月にかけて開催された極域科学外交セミナーシリーズの企画運営に役に立った。 3月には名古屋大学、横浜市立大学、東京大学等において資料収集を行うと共に、日本の国際法研究者とのネットワークを拡大することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
受入教員との共同研究の成果として、有名な査読付き英文雑誌への共著論文の投稿が実現し、Madani氏は、アイスランドと東京で開催された大規模な極域研究者の集まりにおいて2つの研究報告を行うことができた。これによりMadani氏は日本でも国際的にも学術ネットワークを拡大することに成功し、その結果、Madani氏の研究関心は、当初の南極研究に加えて、北極における法的、科学的、そして政策的論点に拡大することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度の2023年度も、受入教員が主導する国際共同研究プロジェクト「南極条約体制の強靭性」に積極的に関与し、気候変動下における南極条約体制のレジリエンスにつき、査読をクリアして共著論文の発表を目指す。2023年3月にISAR-7で行った研究報告の内容を、査読付き英文雑誌Polar Science誌に投稿し発表を目指し、本研究のまとめとする。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)