Project/Area Number |
22KF0316
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Project/Area Number (Other) |
22F22388 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 外国 |
Review Section |
Basic Section 38010:Plant nutrition and soil science-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
鶴丸 博人 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 助教 (60545226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HTWE AUNG ZAW 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 外国人特別研究員
Htwe Aung Zaw 鹿児島大学, 農学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2024: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2022: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 根粒菌 / ミャンマー / Mung bean / リョクトウ / ラッカセイ / ササゲ |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、「ミャンマー土壌から、マメ科植物(リョクトウ、ラッカセイ、ササゲ)の生育を促進する根粒菌と根粒内生菌を獲得すること」である。 ミャンマーの6箇所のマメ科植物栽培圃場から、土壌を獲得する。これらの土壌を、マメ科植物(リョクトウ、ラッカセイ、ササゲ)に、それぞれ接種する。形成された根粒から、根粒菌、根粒内生菌を分離する。分離株の16S rRNA遺伝子配列、Internal transcribed spacer配列、根粒形成数、根粒重、マメ科植物乾燥重量、アセチレン還元活性、相乗接種効果等を調査する。これら一連の実験を通して、上述した研究目的を達成する。
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Outline of Annual Research Achievements |
Mung bean(リョクトウ)を栽培しているミャンマーの6カ所の地域から、土壌を採取した。Sagaing、Mandalay、Nay Pyi Taw、Magwayの3カ所の地域はサバナ気候帯に属し、Bago、Yangonの残り2カ所の地域は熱帯モンスーン気候帯に属する。全ての圃場は、少なくとも5年以上のリョクトウ栽培歴があり、根粒菌資材の接種歴がない。ミャンマーでよく用いられているリョクトウ品種(Yenzin-11)に、土壌懸濁液を接種した。1圃場あたり、9-11個の根粒から細菌を分離し、合計55菌株分離した。分離株をYenzin-11品種に再接種した結果は、全ての分離株が根粒菌であることを示した(全ての分離株が、根粒形成能を有していた)。サバナ気候帯では、Bradyrhizobium yuanmingenseが主要な根粒菌だった。熱帯モンスーン気候帯では、Bradyrhizobium sp. (B. liaoningense or B. diversitatis) と B. centrosematis が主要な根粒菌だった。これらの情報と土壌分析結果を用いて、主成分分析(principal component analysis; PCA)を実施した。PCA結果は、Ensifer属細菌の分布量とpHが、正に相関したこと等を示した。Ensifer terangae MDY-M6と比べて、有意に、根粒数、根粒乾燥重量、アセチレン還元活性、地上部乾燥重量を増加させる微生物資材候補株を複数選抜した。これらの菌株の共接種は、単独で接種した場合に比べて、根粒数、根粒乾燥重量を有意に増加させた。リョクトウ根粒菌の分布解析結果や微生物資材候補の選抜結果は、ミャンマーでの微生物接種資材開発に役立つだろう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、ミャンマーにおけるリョクトウ、cowpea(ササゲ)、peanut(ラッカセイ)の根粒菌と根粒内生菌(endophytes)に関して、その分布を解析することを目的としている。また、これらの作物に対する有望な微生物資材候補の選抜を行うことを目的としている。研究実績の概要に記載した通り、リョクトウ根粒菌の分布解析と微生物資材候補の選抜は終えた。また、ササゲ、ラッカセイに関しても、これらの実験をほぼ終えた。
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Strategy for Future Research Activity |
ミャンマーのリョクトウ根粒菌の分布と微生物資材候補の選抜について、論文報告する。ササゲ根粒菌とラッカセイ根粒菌の分布解析実験と微生物資材候補の選抜実験について、結果をまとめる。リョクトウ、ササゲ、ラッカセイの根粒内生菌(endophytes)分布を解析する。ラッカセイから分離した細菌の複数が、再接種実験において、根粒形成能を示さなかった(根粒菌でないことが示された)。こうした細菌は、entophytesとして扱う。
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