Project/Area Number |
22KF0340
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Project/Area Number (Other) |
21F21306 (2021-2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2021-2022) |
Section | 外国 |
Review Section |
Basic Section 01050:Aesthetics and art studies-related
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Research Institution | Tama Art University |
Principal Investigator |
建畠 晢 多摩美術大学, その他, 特定研究員 (50125217)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PACHCIAREK PAWEL 多摩美術大学, その他, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2023: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2021: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 草間彌生 / 草間彌生の文学 / クリストファー男娼窟 / ナルシスの庭 |
Outline of Research at the Start |
草間彌生が発表し続けてきた多くの文学作品は、野性時代新人文学賞への言及を除けば、これまでの研究で不当に軽視されてきた。草間の文学と美術が不即不離の関係にあることを指摘し、ニューヨーク時代から始まる社会的差別への批判が、帰国後の文学と美術双方の作品に引き継がれていることを明らかにした。そこで本研究では、NY時代に注目し、社会関与の芸術の成立過程とその前後の活動との連続性を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度の主な業績としては「草間彌生の文学芸術」(The Literary Art of Yayoi Kusamaの国際シンポジウムを主催した。これは、草間彌生の文学作品に特化した初の国際シンポジウムである。草間の創作活動の重要な側面でありながら、美術作品のかげに隠れがちな小説や詩などの豊かな言語作品群に光を当て、議論を深めた。また、文学作品を例に、社会から排除された人々の運命に積極的にコミットする草間の姿を示した。 日時:2023年3月25日(土)17:00~19:40、会場:多摩美術大学上野毛キャンパス。使用言語:日本語、英語(通訳付き) 登壇者:多摩美術大学学長 建畠 晢 (TATEHATA Akira)、多摩美術大学客員研究員 パヴェウ・パフチャレク (PACHCIAREK Pawel)、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館アジア美術シニア・キュレーター アレクサンドラ・モンロー(MUNROE Alexandra)、美学者・批評家 谷川渥 (TANIGAWA Atsushi) また、加須屋科研公開国際ワークショップ(オンライン)、2022年7月31日(基盤研究(B)「芸術と社会-「表現の自由」と倫理の 相剋 歴史修正主義を超えて」 2020~2024年度 研究代表者:加須屋明子(京都市立芸術大学))において、「近代日本における芸術表現と大衆:日本文化論の視点から」ワークショップに発表者として参加した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
草間文学に関する国際シンポジウムを開催した。 以下の4点を明らかにした。 1. 草間の活動と他の芸術家(ウォーホルやジャッド)やグループとのつながり、そしてその相関をふまえた草間の位置づけ。2. オリエンタリズムや東洋思想への憧憬が、時に華厳経とも比較される無限の網やミラールームの着想の一つとなったこと。3. 草間のハプニングや小説に影響を与えた具体的なフェミニズム運動の同定とその転用。4. アメリカで好評だった草間のパフォーマンスが、日本では受け入れられなかった経緯と文脈の解明。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度も目的通り、パフォーマンスと小説の比較については、前者に関しては、草間スタジオほかの関連資料を分析し続ける。2022年度に主催した「草間彌生の文学」国際シンポジウムにより特に以下の解明することできた3点を研究し続ける。 1. ハプニングの社会批判性により、草間の従前の小説が変容し、帰国後の草間が社会関与の作家となったこと。2. 帰国後、支持を得られなかったハプニングなどのパフォーマンス活動が、文学や詩に継承されたこと。3. パフォーマンスも小説も、アメリカでのフェミニズムなどの革命的(芸術)運動を契機としており、「革命」が基調となっていること。2023年度には主催した「草間彌生の文学芸術」国際シンポジウムの世界最先端の草間文学の研究者の論文を掲載した報告書を作成し、オープンアクセスにし、草間彌生文学の研究に注目を当てる目的。当研究に関しての最終結果の論文を執筆する。 また、2023年度の目的でもあるテクストとイメージの相関についてのモデル化については、主に美学関連の研究文献の購入と購読が中心となる。ホラティウスの『詩論』に始まる詩と絵の関係についての研究を整理し、草間における姉妹芸術のあり方を理論的かつ歴史的に位置づける。これによって以下の2点の解明を試みる。1. 草間の文学と美術を比較し分析する方法論的基盤の提示。2. 草間の方法をモデル化し、文学と美術の比較研究を拡大する学術的に有効な方法の提案。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)