Project/Area Number |
22KF0397
|
Project/Area Number (Other) |
21F21368 (2021-2022)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2021-2022) |
Section | 外国 |
Review Section |
Basic Section 90120:Biomaterials-related
|
Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
伊藤 嘉浩 (2023) 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 主任研究員 (40192497)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KIM EUNHYE 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 外国人特別研究員
|
Host Researcher |
伊藤 嘉浩 (2021-2022) 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 主任研究員 (40192497)
|
Foreign Research Fellow |
KIM EUNHYE 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2021: ¥100,000 (Direct Cost: ¥100,000)
|
Keywords | 免疫チェックポイント阻害剤 / 低分子化合物 / 多価リガンド化 / 高分子化 / 金ナノ粒子 / デンドリマー / 多価リガンド効果 |
Outline of Research at the Start |
免疫チェックポイント阻害剤を、低分子阻害剤を多価リガンドにすることで開発できるかどうかを検討する。まず、修飾可能な低分子阻害剤の選別を行う。次に、多価リガンドにするために二つの方法を採用する。一つは粒子状物への固定化、二つ目は重合性のビニル基やグリシジル基を導入して、重合高分子化する方法である。これらにより相互作用の増強を検討する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
免疫チェックポイント低分子阻害剤として、カルボキシル基をもつ(4R)-1-[[5-chloro-2-[(3-cyanophenyl)methoxy]-4-[[3-(2,3-dihydro-1,4-benzodioxin-6-yl)-2-methylphenyl]methoxy]phenyl]methyl]-4-hydroxy-D-proline (BMS1166)をもとに、1)これにビニル基やエポキシ基を導入して重合すること、2)これを金ナノ粒子に固定化すること、3)これをポリアミドアミン(PAMAM)デンドリマーへ固定化することなどを行い、PD-1/PD-L1相互作用の阻害活性を調べた。 1)高分子化のためにビニル基やエポキシ基を導入したBMS1166モノマーの合成には成功した。しかし、前者では十分な高分子化による阻害活性への効果が得られず、後者では重合が進行しなかった。 2)金ナノ粒子への固定化は、まずチオール基とアミノ基をもつポリエチレングリコール(PEG)で修飾した後に行った。導入量は金ナノ粒子上に残存するアミノ基の量から定量した。しかしながら、BMS1166の固定化量にかかわらず、PD-L1への十分な結合性は観測されなかった。 3)PAMAMデンドリマーには、第6世代型の 256 個のアミノ基をもつものを用い、これに直接固定化するとともにPEGスペーサーを介した固定化も行った。PEGスペーサーを導入すると、高い阻害活性が増強された。 本研究では、BMS1166の多価化を行うことができたが、化学修飾や固定化担体による立体障害のためにPD-L1との相互作用が低下することも観測された。低分子阻害剤の種類によって多価化の効果が異なることが明らかになってきた。今後は、低分子化合物の選択や修飾法も含めた多価化の検討が必要になると考えられる。
|