Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
継続課題のため、記入しない。
2023年度の本研究の研究予定は、モンテカルロ計算コードPHITSを利用し、ヒト、動物の口腔のモデルを作成し、口の中の頬の遮蔽や、エナメル質の位置による被ばく線量の差を調べ、歯種の違いによる歯の位置や密度等の違いに対する被ばく線量の補正を行うことであった。実際には、現在計画に対して実際の進捗が著しく遅延しており、モデル制作およびシミュレーション実験をする状態でなかった。新たな3頭のニホンザルの歯と、人工のヒドロキシアパタイトである、粉末試料および医療用充填剤をコバルト60ガンマ線にて放射線照射を行い、その線量応答について調査した。サルの歯は3個体で個体内の差は重量補正を行うことで高い線形性の応答を示したが、個体間ではその線量応答の直線に差が生じた。数値解析のアルゴリズムの改良は加速した。従来の方法では、多成分の非線形近似を高速で行うことができた半面、同一の試料から測定されたスペクトル内でも、解析結果の近時の誤差の幅が大きく異なることが多く。測定効率に改善の余地があった。アルゴリズムの改善のため、ベースとなるESR信号を構成する成分のスペクトルはそのままに、モンテカルロ法を用いて同様の測定方法を再現するプログラムをFORTRANを用いて作成した。その後各成分のスペクトルへの影響を加味した多段階フィッティングを導入し、新しいフィッティングアルゴリズムを作成した。ベンチマークテストでは寄与の大きい炭酸ラジカルと有機ラジカルの成分からなるダミースペクトルを用いた。100 mGy相当のダミースペクトルより低いスペクトルを解析すると解析誤差が発生するが、このアルゴリズムは、オリジナルの解析プログラムより理論値とのずれが半分以下に抑えることができた。
All 2024 2023 2022 2021
All Journal Article (5 results) (of which Peer Reviewed: 5 results, Open Access: 2 results) Presentation (9 results) (of which Int'l Joint Research: 3 results)
Radiation Protection Dosimetry
Volume: 199 Issue: 14 Pages: 1620-1625
10.1093/rpd/ncad146
KEK Proceedings (第24回「環境放射能」研究会 Proceedings )
Volume: 2023 Pages: 115-120
Volume: -
KEK proceedings
Volume: 2022-2 Pages: 120-125
Volume: 2021-2 Pages: 91-95