Project/Area Number |
22KJ0611
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Project/Area Number (Other) |
21J21001 (2021-2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2021-2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
峯 大典 東京大学, 学際情報学府, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2023: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2022: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2021: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 身体近傍空間 / 身体認知 / 空間知覚 / 多感覚知覚 |
Outline of Research at the Start |
身体近傍空間は、自身の身体を使い外界に何らかの働きかけが可能な空間を指す。身体近傍空間とその外側では異なる認知機能があり、身体近傍空間は人間が外部の環境と関わる上で、自身の運動を補佐し、自身を危険から守る働きなどを持つ。しかし先行研究では、自己の身体意識と身体近傍空間の関係性について十分に議論がなされていない。本研究では、バーチャルリアリティを利用し、自己身体意識の主要要素である「その身体を動かしているのは自分であるという感覚(運動主体感)」と「その身体は自身のものであるという感覚(身体所有感)」を操作した際の身体近傍空間を調べることで、身体近傍空間の根本的性質の解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、身体運動の操作に伴う身体意識の変化が身体近傍空間の空間表象に与える影響を調べることを目的とした。令和3年度から令和4年度にかけて行った心理実験の結果、バーチャルリアリティを用いて手の見た目や運動をそれぞれ左右反転提示した際に、身体近傍空間内における視覚と触覚の整合性の関係が変化することを示した。これは手の視覚表象と自己受容感覚表象が持つ静的な位置情報および動的な運動情報のそれぞれを基準として、手と視覚刺激の相対的な位置関係が表現されている可能性を示唆するものであった。 今年度は、脳機能計測を用いて身体性自己意識と身体運動の関係について国外の研究者と共同研究を行った。身体に関わる情報は様々な形で入力されているが、ヒトはこれらの情報をどのように利用して身体運動を実現しているのかという点に着目し、バーチャルリアリティを用いて身体情報を操作した際の脳波を計測・分析することでこれを実現した。 具体的な内容としては、手の視覚フィードバックを実際の手の位置からずらして提示し、視覚表象と自己受容感覚表象間の距離を操作することによって両者が多感覚統合される(身体所有感が生起する)条件と多感覚統合されない(身体所有感が生起しない)条件を作成した。これらの条件下でリーチング課題を行い、運動開始直前の脳波を分析することによって、多感覚統合の有無によって視覚情報および自己受容感覚情報の運動計画への寄与の仕方が変化するのかということを調べた。
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