Project/Area Number |
22KJ0864
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Project/Area Number (Other) |
22J12407 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 02050:Literature in general-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤井 健太朗 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | メキシコ文学 / ラテンアメリカ文学 / カルロス・フエンテス / 世界文学 / 文芸誌 / コスモポリタニズム / ラテンアメリカ主義 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、1955年に刊行された文芸誌Revista Mexicana de Literatura(以下RML) における「世界文学ネットワーク」(文芸誌を媒介として形成される国内外の文学作品・作家同士のグローバルな関係)の形成・展開の過程を分析するものである。そのことによって、国際性と地域性の相関という観点から、20世紀後半のメキシコで起こった文学的革新の諸相を明らかにする。 具体的には、同誌の誌面構成・編集方針の変遷に着目し、「世界文学ネットワーク」の力学・メカニズム、つまり、掲載されているテクストが選定・編集を経て、RML上で新たに関係づけられる過程とその様態に着目する。
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Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である本年度の第一の成果は、昨年度に収集した資料をもとに論文を執筆したことである。同論文では、本課題の研究対象である文芸誌Revista Mexicana de Literatura(以下、RML)の沿革と、その後のラテンアメリカ文学の展開について、作家カルロス・フエンテスの活動を参照項としながら分析した。これは、共著の論文集の一部として刊行予定となっている。また、昨年に引き続いて、本年度もメキシコでの渡航調査を実施し、メキシコ国立自治大学附属の国立図書館および、新聞・雑誌図書館にて、本研究が対象とする文芸誌Revista Mexicana de Literaturaに関連する資料を収集した。研究を進める上で不足していた資料を補うことができたほか、今後の研究に有益な、新たな資料を見つけることができた。そのほか、メキシコの文学研究者や関係者と意見交換を行い、今後の研究に有益な視座を得た。これらの成果を論文として発表するために準備を進めているところである。 加えて本年度は、本研究で中心的に扱う作家であるカルロス・フエンテスについての記事を執筆し、これは書籍に収録されて刊行予定となっている。そのほか、研究対象である現代メキシコ文学に関する書評を執筆した。 本研究は、1955年に刊行された文芸誌RMLにおける「世界文学ネットワーク」(文芸誌を媒介として形成される国内外の文学作品・作家同士のグローバルな関係)の形成・展開の過程を辿り、国際性と地域性の相関という観点から、20世紀後半のメキシコで起こった文学的革新の諸相を明らかにすることを目的としている。これまでの研究期間では、必要となる資料を収集し、今後の研究の基盤となる論文を執筆することができた。今後は、この基盤のもと、具体的な事象についての分析を進めていく予定である。
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