Project/Area Number |
22KJ1462
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Project/Area Number (Other) |
21J21107 (2021-2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2021-2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 17040:Solid earth sciences-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
西尾 郁也 金沢大学, 自然科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2023: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2022: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | かんらん岩 / クロミタイト / 太古代 / カンラン岩 / 沈み込み帯 / 統計解析 / 機械学習 |
Outline of Research at the Start |
初期地球のテクトニクス様式・開始時期は地球科学の重要未解明問題の1つであり,熱や物質の供給源となる太古代マントルの情報は乏しい.本年度はグリーンランド太古代の中でも世界で最も古いクロミタイトという岩石を用いた記載岩石学的研究を行い,初期地球のマントルの温度,親マグマの組成の制約を目的に研究を行う.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,地球初期のマントルの情報を読み解くためにグリーンランドに産する太古代超苦鉄質岩を用いた記載岩石学的研究を行った(Nishio et al., 2022 J.Pet.).また,比較対象として中央海嶺下の上部マントル物質である深海性カンラン岩と沈み込み帯初期に由来する北海道神居古潭帯の高枯渇度カンラン岩の記載岩石学と統計解析を用いた研究も行った(Nishio et al., 2022 G-cubed; Nishio et al., 2023 JGR). 最終年度はグリーンランドに産する太古代のクロミタイトという岩石の研究を行った.太古代のクロミタイトの成因,形成後の変成履歴,形成に関連した親マグマの組成の制約を行うために,これまでの研究で培った知見と手法を用いた包括的な研究を行なった.記載岩石学的手法を用いることでクロミタイトに記録される変成履歴の評価を行った.記載岩石学的評価を元に変成作用によって大きく組成が改変されている元素,サンプルと形成時の情報を保持する元素とサンプルを選別した.そして地球初期に形成された層状貫入岩体のクロミタイトの化学組成データをコンパイルし,統計解析を用いる事でグリーンランドの太古代超苦鉄質岩体も層状貫入岩体であることを確かめた.そして,太古代のクロミタイトの形成に関連した親マグマがボニナイトではなくコマチアイト的なマグマが最もらしいことを明らかにした.研究結果は国際誌に投稿中である.
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