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シェーグレン症候群における慢性炎症と小胞体ストレスの連関機構の解明

Research Project

Project/Area Number 22KJ2149
Project/Area Number (Other) 22J12259 (2022)
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeMulti-year Fund (2023)
Single-year Grants (2022)
Section国内
Review Section Basic Section 57010:Oral biological science-related
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

中南 友里  大阪大学, 歯学研究科, 特別研究員(PD)

Project Period (FY) 2023-03-08 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2023: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2022: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsシェーグレン症候群 / 炎症応答 / 小胞体ストレス応答
Outline of Research at the Start

炎症は、細菌感染や外傷など様々な刺激によって誘発される生体の代表的な防御反応である。様々な疾患発症の背景に炎症の慢性化が関与していることが報告されている。近年、慢性炎症が生じている疾患患部において小胞体ストレスが観察されることが報告されており、慢性炎症における小胞体ストレスの関与が示唆されている。本研究では、難病指定されているシェーグレン症候群とその関連が示唆されている炎症関連遺伝子に着目し、シェーグレン症候群における慢性炎症と小胞体ストレスの関与を明らかにすることを目指す。

Outline of Annual Research Achievements

これまでの研究成果により、マクロファージにおける炎症応答の増強機構の一つの経路として、小胞体ストレス応答がNF-κB経路関連遺伝子に作用することが判明していた。シェーグレン症候群の主症状であるドライアイ、ドライマウスが上皮系に特異的に発症することから、昨年上皮細胞の培養系を確立した。そこで本年度は上皮細胞に着目し、NF-κB経路関連遺伝子と小胞体ストレスとの関連を検索した。その結果、この連関機構はマクロファージ特有の反応ではなく、上皮細胞においても機能していた。一方で、その感受性はマクロファージと上皮細胞では異なることも明らかになった。このことから、上皮細胞特異的な炎症応答が存在し、この炎症応答の異常な活性化がシェーグレン症候群の病態形成に関与している可能性が示唆された。
標的としているNF-κB経路関連遺伝子の欠損マウスはシェーグレン症候群様病態を示すものの、得られる産仔数が極端に少なかった。そこで安定的に欠損マウスを得られるようにするため、タモキシフェン誘導性遺伝子欠損マウスを用い、NF-κB経路関連遺伝子欠損マウスを作製した。まずタモキシフェンの薬剤効果を検討するため、タモキシフェン誘導性遺伝子欠損マウスを用いて、薬剤投与回数、濃度の検討を行った。RT-qPCR法とウエスタンブロッティング法を用いて、タモキシフェンによる遺伝子欠損誘導率および炎症経路への影響を検討した。その結果、タモキシフェンによる遺伝子欠損を十分に誘導でき、かつ炎症経路への影響を最小限に抑える投与方法や濃度が得られた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

1.上皮細胞においても小胞体ストレスによる炎症応答の増強作用が機能していた。一方、その感受性は上皮細胞とマクロファージでは異なり、その理由の一つとして、炎症応答関連因子の発現量の違いであることがわかった
2.タモキシフェン誘導性遺伝子欠損マウスの作製と、遺伝子欠損を誘導するためのタモキシフェンの投与方法および濃度が確立された。
以上1,2の理由よりおおむね順調に進んでいると考える。

Strategy for Future Research Activity

1.上皮細胞における炎症応答の増強に小胞体ストレスと炎症関連遺伝子の関与が判明したので、その細胞内シグナル伝達の分子機構の解明を進める。
2.タモキシフェン誘導性遺伝子欠損マウスを用いて標的遺伝子を欠損させ、標的遺伝子欠損細胞およびマウスにおける小胞体ストレスによる炎症応答の増強機構を詳細に検索する。
3.作製したタモキシフェン誘導性遺伝子欠損マウスはシェーグレン症候群様病態を示す。このモデルマウスを用いて、シェーグレン症候群の病態進行を組織学的、生化学的に解析を行い、ヒトとの類似点、相違点などを検索する。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Annual Research Report
  • Research Products

    (3 results)

All 2023 2022

All Journal Article (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] HOXA10 promotes Gdf5 expression in articular chondrocytes2023

    • Author(s)
      Murakami Tomohiko、Ruengsinpinya Lerdluck、Takahata Yoshifumi、Nakaminami Yuri、Hata Kenji、Nishimura Riko
    • Journal Title

      Scientific Reports

      Volume: 13 Issue: 1 Pages: 1-11

    • DOI

      10.1038/s41598-023-50318-7

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
  • [Presentation] 小胞体ストレスによる炎症応答の増強作用2022

    • Author(s)
      中南 友里
    • Organizer
      大阪大学歯学会第133回例会
    • Related Report
      2022 Annual Research Report
  • [Presentation] 小胞体ストレスはリポ多糖に対する炎症応答を増強する2022

    • Author(s)
      中南 友里
    • Organizer
      歯科基礎医学会
    • Related Report
      2022 Annual Research Report

URL: 

Published: 2022-04-28   Modified: 2024-12-25  

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