アテローム性動脈硬化の治療を目指したHDLの質的変化を規定するタンパク分子の探索
Project/Area Number |
22KJ2355
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Project/Area Number (Other) |
22J14879 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Kyushu University (2023) The University of Tokushima (2022) |
Principal Investigator |
立花 洸季 九州大学, 薬学研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2023: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2022: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | HDL / アテローム性動脈硬化 / AIBP / Triglyceride / 高密度リポタンパク質 / ApoA-I binding protein |
Outline of Research at the Start |
高密度リポタンパク質 (HDL)は動脈硬化巣からのコレステロール引き抜き作用を有することから“善玉”と呼ばれており、動脈硬化症の治療標的とされてきた。しかし、HDL量の増加を志向した薬剤の臨床試験は、その多くが失敗に終わっている。これは血中HDLの「量」のみに焦点を当てたことが原因であり、HDLの「質」、つまりコレステロール引き抜き能を考慮しなかったことが原因である。本研究の目的は、HDLの「質」への影響がほとんど未開拓である、多様なHDL積載タンパク質のうち、どのタンパク質がHDL活性へ寄与するのかを解明することで、アテローム性動脈硬化症の新規治療標的を開拓することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
1990 年代に HDL-C と心血管疾患が逆相関することが報告されて以来、HDL は治療ターゲットとして研究者の関心を集め続けてきた。ここ数年においても、体内動態を制御する新規因子の発見や核酸の運搬機構などが発見され、今もなお発展を続ける分野であると言える。しかし、HDL へ直接的に介入、あるいは利用した創薬は未だ達成しておらず、HDL 関連因子の生理的調節について更なる理解が必要である。本研究ではHDL 結合タンパク質である ApoA-I binding protein(AIBP)に着目した。AIBP は HDL のコレステロール逆転送を促進するタンパク質であることが報告されており、アテローム性動脈硬化への治療応用が期待されている。しかし、生体内での発現や分泌、機能については未だ不明な点が多い。 マウス全 18 臓器のうち、肝臓で最も多く AIBP が発現しており、培養肝細胞においてもAIBP が多く分泌していた。ヒト血清における AIBP 濃度は Triglyceride や AST・ALTと強く正に相関した。培養肝細胞におけるパルミチン酸(PA)の添加および四塩化炭素(CCl4)による肝障害モデルマウスにおいて分泌 AIBP が顕著に増加したことから、AIBP は肝細胞へのダメージに応答して分泌されることが示唆された。以上より、肝障害の誘導が分泌 AIBP の機能解析における有用なモデルとして使用できる可能性を示した。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)