Project/Area Number |
22KJ2379
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Project/Area Number (Other) |
21J20346 (2021-2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2021-2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 04010:Geography-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木村 颯 九州大学, 地球社会統合科学府, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | SfM-MVS / 浅海底地形 / 岩石海岸 / 海底洞窟 / 海食洞 / 地形解析 / RTK-UAV / 3次元地形モデル / DEM / 3次元モデル / ROV |
Outline of Research at the Start |
本研究では、沿岸域の高解像度地形データと波浪シミュレーションを用いた統合的な調査によって、沿岸域全体の侵食作用を定量的に把握することを目的とする。まず、計測が困難である複雑な海底において、cmオーダーでの地形測量方法の確立を目指す。そのうえで、沖縄県与那国島の南海岸において複数回の繰り返し測量を実施し、地形の侵食量や巨礫の移動量を計測することで、沿岸域での侵食力を定量化する。この結果と三次元波浪シミュレーションによる波圧・流速の計算結果を基に、沿岸域における侵食プロセスを理論的かつ実証的に評価する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、海岸から海底まで連続した沿岸域における侵食地形の地形解析を実施した。高解像度な地形解析には、本研究にて開発したマルチカメラシステムを用いたSfM-MVS写真測量により取得した地形データを用いた。これまでに沖縄県与那国島の同箇所で複数回にわたり行なった計測の結果、約1年半の計測間隔で水深20mにて1m以上の礫が10m以上移動していること、5mを超える巨礫が6m以上運搬されていることなどが明らかになった。暴浪に伴う波浪によって沿岸域の地形と周辺に分布する礫が受ける影響を、海岸だけでなく海底まで延長して詳細に捉えることができた。また、この地域の地形データを基に波浪シミュレーションを実施し、暴浪時を想定した条件における流速値を推定した。測定によって求めた地形・礫の変化量と数値計算の流速値の空間分布がよく一致したことから、高解像度な地形計測に基づいた暴浪時の波浪エネルギーの推測とそれによる沿岸域の影響を定量的に評価することが可能となった。 さらに、本研究では海底地形の中でも特に測量が困難である海底洞窟の測量方法を確立させた。特殊な生物の住処や堆積物の安定した堆積場としての役割をもつ海底洞窟において、三次元的な空間分布や外部空間との位置関係を正確に把握することで、生物学や古環境学的な研究にとっても新たな知見が得られることが期待される。沖縄島、伊江島、下地島など複数地域の洞窟で行なった調査によって、これまで技術的に困難であった100mを超える規模の海底洞窟の3次元的かつ詳細な地形解析が可能となった。 これらの成果の一部は、INQUA(国際第四紀学連合)2023において発表した。
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