Project/Area Number |
22KJ2575
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Project/Area Number (Other) |
22J01508 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Komatsu University |
Principal Investigator |
渡辺 数基 (2023) 公立小松大学, 臨床工学科, 特別研究員(PD)
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Research Fellow |
渡辺 数基 (2022) 公立小松大学, 臨床工学科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 歯周病 / 認知症 / メラトニン / AMK / RNA-seq / 加齢性記憶障害 |
Outline of Research at the Start |
認知症患者では松果体ホルモンであるメラトニンの分泌量が低いことが知られている。我々はメラトニン代謝産物の投与により老齢マウスの低下した記憶形成能が回復することを報告してきた。認知機能とメラトニン代謝産物に深い関係があると言えるが、その減少をきたす因子に関しては報告が乏しい。 歯周病患者の唾液中のメラトニンが減少しているという報告があり、歯周病がメラトニン及び代謝産物の産生を阻害している可能性が推察された。本研究の目的は、モデルマウスを用いて歯周病がメラトニン及び代謝産物の産生能に与える影響を調査し、記憶試験や記憶関連タンパク質の発現解析などを行い歯周病が認知症に与える影響を解明することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
認知症患者では松果体ホルモンであるメラトニンの分泌量が低いことが知られている。我々はメラトニンの代謝産物の投与により老齢マウスの低下した記憶形成能が回復することを報告してきた。認知機能とメラトニン代謝産物に深い関係があると言えるが、その減少をきたす因子に関しては報告が乏しい。歯周病患者の唾液中のメラトニンが減少しているという報告があり、歯周病がメラトニン及び代謝産物の産生を阻害している可能性が推察された。2年目である本年度はAMKの生体内での動態を調査し、また海馬におけるAMK量が低下した、加齢性記憶障害が引き起こされた老齢マウスを用いて引き続き実験を行った。松果体・血漿・海馬におけるメラトニンとAMKの量を測定したところ、メラトニンは松果体及び血漿において高値を示したのに対し、AMKは全く検出されなかった。一方で、海馬においてはメラトニンよりもAMKは高い値を示すことが分かった。このことから松果体で産生されたメラトニンが海馬に到達し、AMKへと代謝されている可能性が示唆された。またAMK合成遺伝子の発現を調査したところ、前頭前野など他の組織においてはIDO1,2も発現していたが、海馬においてはTDOが発現していた。そのためメラトニンは特にTDOを介して海馬においてAMKへ変換されている可能性が示唆された。また記憶形成能力が低下した老齢マウスの海馬ではcAMP response element binding protein(CREB)などの遺伝子発現が低下し、またRNA-seqを用いた解析ではlong-term potentiationなど、長期記憶形成に関する遺伝子群が低下していることが分かった。現在、この遺伝子群と、1年目の成果で得られた、歯周病現細菌Porphyromonas gingivalis (Pg)により影響を受けた遺伝子群との関連を調査している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目では研究協力者が保有していた機器に不具合があり一部解析が滞っていたが、その後無事復旧し解析を進めることができた。またマウスを用いた実験も滞りなく進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに行った解析を継続して行う。特にRNA-seqにより得られた発現変動遺伝子に着目し、その機能解析を行っていく。またAMKが記憶形成関連タンパク質に与える影響に関しても調査を行う予定である。加えて、研究成果の論文化を目指していく。
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