Development of Remote Bismetalation Reaction of Alkenes via Chain Walking
Project/Area Number |
22KJ2699
|
Project/Area Number (Other) |
22J13075 (2022)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 33020:Synthetic organic chemistry-related
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
菅野 翔太 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2023: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2022: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 遠隔二官能基化 / チェーンウォーキング / ボリル化 / アルケン / パラジウム触媒 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、「アルケン基質に対する互いに離れた位置における複数のC-M結合を一挙に構築する触媒的手法の開発およびその展開」を目指すものであり、最も基本的な有機分子であるアルケン類に対する新しい反応形式の確立を主旨としている。 従来の手法では、導入できる官能基や利用可能なアルケン基質が限定的であり、さらなる分子変換へ展開させることは困難であった。一方、本研究では、アルケン一般に対し、多様な変換が可能な官能基を導入し、さらなる多様な合成戦略へと展開できる点が特色である。 本研究の達成により、従来困難であった革新的合成戦略や化合物の創製を、大規模かつ持続可能性の高い形で実現することが可能になる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、収率向上を目指した検討を行った。 収率が向上しない原因の一つとして、物質収支が80%程度と低いという課題があったため、解決に取り組むこととした。具体的には、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによってフラクションごとに種々の解析を行い、一つ一つの副生成物を調査した。その結果、これまで定量できていなかった副生成物が複数見出され、物質収支が90%まで改善した。 その他の検討として、まず反応時間を検討したところ、反応開始初期段階において副生成物が出ており、以降その値はほぼ一定となることが分かった。すなわち、反応初期に副生成物が発生することが示唆された。そこで、反応初期段階の副生成物を抑制することを目的に、実験手順の変更や添加剤の検討を行ったが、改善は見られなかった。また、配位子や基質の電子的効果の影響も調べた。 上記で記載した検討を行っていた途上で、目的物の収率の再現性が低下するようになった。そこで、再現性を改善する検討を行った。まず、要因となるものを反応の系内・系外に分けた。系内とは、反応器具や反応物などのことである。それぞれの要因を変更したが、再現性は回復しなかった。次に、温度や光などの系外の影響を調べた。温度を低下させると、再現性が当初の状態に回復することを見出した。しかしその後、数か月たった際、再度再現性が低下することとなった。今後は、根本の原因をさらに調査する必要ある。
|
Report
(2 results)
Research Products
(9 results)