社交不安における再発のリスク要因の同定:爪コルチゾールの観点から
Project/Area Number |
22KJ2939
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Project/Area Number (Other) |
22J13318 (2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | Tohoku University (2023) Waseda University (2022) |
Principal Investigator |
森石 千尋 東北大学, 教育学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2023: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2022: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 社交不安 / 爪コルチゾール / 慢性ストレス / 再発 |
Outline of Research at the Start |
ストレッサーに伴い分泌されるコルチゾールは治療後の再発のリスク要因として想定されてきた一方で,従来使用されてきた唾液指標は一時的なコルチゾール反応の評価にとどまることから,長期的にストレス状態にある(コルチゾールが長期間分泌されている)社交不安症者に適していないと考えられる。そこで本研究では,コルチゾールの長期的な蓄積を評価できる爪指標を用いることによって,爪から抽出されるコルチゾール(爪コルチゾール)が社交不安における再発のリスク要因となるか否か検討し,その程度を低減させる介入技法の立案を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は(c)爪コルチゾールの程度を低減させる方略の検討,および社交不安において長期的なストレス状態が維持される背景として,ストレス生成仮説に基づく縦断調査を実施した。 まず(c)については,仮説とは反対に2か月間のセルフ・コンパッション介入は爪コルチゾール値の有意な低減には影響しなかった。そのため,本研究で実施したセルフ・コンパッション介入は爪コルチゾール値といった生体指標の変化をもたらすほどの十分な強度ではなかった可能性が考えられた。次に縦断調査について,本研究では長期的なストレス状態が維持される背景としてネガティブなライフイベントの経験に着目し,ライフイベントの生成に影響する要因として社交場面経験後の反すう思考(Post-event processing:PEP)に着目した。2時点の縦断調査の結果,仮説とは反対に1時点目のPEPは2時点目のネガティブなライフイベントの経験を予測しなかったものの,抑うつの程度は有意に予測した。また,社交不安の程度も予測しなかったことから,ネガティブなライフイベントの経験においては抑うつ症状の影響が大きい可能性が示唆された。 以上の今年度の実績から,心理学的操作による爪コルチゾール値の低減可能性,また再発との関係についてはさらなる検証が必要であると考えられる。しかしながら,社交不安を呈する者における再発のリスク要因として想定した長期的なストレス状態を測定する上で,爪コルチゾールを活用することの有用性について,一定の知見は得ることができたと考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)