Project/Area Number |
22KJ3042
|
Project/Area Number (Other) |
20J01093 (2020-2022)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2020-2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 03030:History of Asia and Africa-related
|
Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
旗手 瞳 龍谷大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2023: ¥365,639 (Direct Cost: ¥281,261、Indirect Cost: ¥84,378)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | 吐蕃 / 敦煌 / 仏教 / 公権力 / 布施 / 仏教寺院 |
Outline of Research at the Start |
研究内容の内、「管理と徴発」に関連して前年度に分析を加えた敦煌漢文文書Or. 8210/S.11454について、その内容を論文の形でまとめ、投稿を行う。さらに研究内容の内、「活用」について分析を進める。その際、公権力が仏事活動を挙行するにあたり、仏教勢力をどう活用したかという観点に立って分析を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は主に敦煌チベット語文献の分析を通じて、吐蕃(古代チベット帝国)の公権力が支配下にある敦煌の仏教教団及び仏教寺院との間にいかなる関係を構築していたか、その実態を明らかにすることを目的とする。 令和五年度は、昨年投稿したものの、受理されなかった「吐蕃期敦煌における公権力による布施-中国国家図書館蔵BD09637号文書を手がかりにー」を改稿し、東京外国語大学のアジア・アフリカ言語文化研究所が発行する『アジア・アフリカ言語文化研究』への投稿を行った。1月に通達された結果は「掲載のためには加筆修正後の上、再投稿が必要」であった。現在、再投稿のための作業を進めている。 また本研究計画に関連して、令和四年度に分析を行った吐蕃期の敦煌漢語文書Or. 8210/S.11454について、さらなる分析を深めた。本文書は羊群管理のために作成された諸種の文書(羊籍、供羊歴、納蘇油歴等)から構成されており、敦煌が吐蕃支配下に入った初期の790年代に作成されたこと、そこから占領初期に吐蕃が敦煌漢人に羊の飼養を行わせる政策を実施していたことを明らかにできた。現在、分析内容と結論をまとめて、論文化を進めている。 さらに、令和五年度は唐代史研究会からの依頼を受け、八月に行われた夏季シンポジウムにおいて「安史の乱後の関内道」のタイトルで研究発表を行った。発表内容を論文にしたものは、令和六年度発行の『唐代史研究』第27号に掲載予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
論文の改稿作業に当初、予定していたよりも時間が必要であった。 さらに四月から七月頃にかけて入園したばかりの第二子を、発熱等により小児科に頻繁に通院させる必要があった。また健康診断で発育の遅れが指摘され、診察や検査のための通院も必要となり、そちらに思いがけず時間がとられた。
|
Strategy for Future Research Activity |
二児の出産・育児に伴い、研究中断を行った結果、本研究期間は令和六年六月末日までという変則的なものとなった。残り二カ月弱の間に、『アジア・アフリカ言語文化研究』への投稿を完了させ、当初の計画の一部だけでも、研究に着手する。
|