Project/Area Number |
22KJ3179
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Project/Area Number (Other) |
21J01671 (2021-2022)
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund (2023) Single-year Grants (2021-2022) |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 64020:Environmental load reduction and remediation-related
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
飯島 真理子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究員
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | サンゴ / 蓄積型栄養塩 / 重金属 / 骨格形成 / 陸域負荷 / 底質 / メタゲノム |
Outline of Research at the Start |
陸域負荷が大きい海域でサンゴの生育が良好な場所は存在しないが,その因果関係は明らかにされていない。従来では表層海水のみ注目されていたが,リン酸塩のCaCO3に対する高い吸着性を申請者が見出し,熱帯亜熱帯に一般的な石灰質の底質に陸域由来のリン酸塩が蓄積している実態が明らかになりつつある。 本研究では「陸域負荷がサンゴの生育に及ぼす影響の実態解明」を目的とし,[研究課題1]リン酸塩が稚サンゴの骨格形成に及ぼす影響の分子機構の解明,[研究課題2]蓄積型栄養塩をはじめとする陸域負荷のより詳細な実態解明,[研究課題3]底質に含まれる稚サンゴに対して急性毒性を有する物質の探索などの分析の3課題を実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本課題は,これまでに明らかにしてきたサンゴ稚ポリプの骨格形成をリン酸塩が直接阻害すること,石灰質の底質にリン酸塩が吸着し,蓄積している蓄積型栄養塩という知見を元に,「陸域負荷がサンゴの生育に及ぼす影響の実態解明」を目的とし,[研究課題1]リン酸塩が稚サンゴの骨格形成に及ぼす影響の分子機構の解明,[研究課題2]蓄積型栄養塩をはじめとする陸域負荷のより詳細な実態解明,[研究課題3]底質に含まれる稚サンゴに対して急性毒性を有する物質の探索などの分析の3課題を実施した。 沖縄県本島の市街地や農地が多く,地下水・湧水や河川などの陸域負荷が大きいと想定される地点や比較的人口の少ない陸域負荷が小さいと想定されるさまざまな沿岸域で採取した石灰質の底質に吸着している蓄積型栄養塩の測定を行い,陸域負荷の大きい地点で非常に高濃度のリン酸塩が吸着・蓄積していることが明らかになった。底質を用いたサンゴ稚ポリプ飼育実験では,蓄積型栄養塩の濃度が高い地点の底質共存下で飼育すると骨格形成が阻害され,生残率が低下した。また飼育実験により,形態観察では影響が確認できなかった低濃度においてRNA-seq解析でリン酸塩負荷による発現遺伝子への影響が見られた。石灰質の底質から溶出してきた銅や亜鉛,アルミニウムや鉄などの急性毒性物質を及ぼす可能性がある物質について,サンゴ稚ポリプへの添加実験を行い慢性毒性の影響が見られた。 本課題により明らかになったサンゴへ影響を及ぼす物質の起源の探索を行うことで陸域負荷低減対策の一助となるであろう。
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