Project/Area Number |
22KK0003
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 1:Philosophy, art, and related fields
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
熊谷 誠慈 京都大学, 人と社会の未来研究院, 教授 (80614114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 美奈子 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 外来研究員 (20964993)
小西 賢吾 京都大学, 人と社会の未来研究院, 特定准教授 (80725276)
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Project Period (FY) |
2022-10-07 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥19,500,000 (Direct Cost: ¥15,000,000、Indirect Cost: ¥4,500,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | ブータン仏教 / サキャ派 / ゲルク派 / ボン教 |
Outline of Research at the Start |
「国民総幸福」で世界的注目を集めるブータンは、チベット仏教系のドゥク派とニンマ派が大多数を占める仏教国である。過去には他宗派も存在したが、長い歴史の中で淘汰され現在では殆どその姿を見ない。本課題では、「少数宗派は如何なる扱いを受けてきたのか」という問いをもとに、ブータン仏教に多様性・寛容性という普遍的価値が見出せるか検証すべく、同国の少数宗派の歴史と現状を、文献及びフィールド調査によって解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
ブータンでは現地研究機関との共同研究なくして大型研究の実施は困難である。本研究課題の目的は、王立ブータン大学や王立ブータン研究所と共同で、ブータン及び周辺諸国に関する文献調査とフィールド調査を実施し、ブータン仏教の少数宗派の歴史と現状、更にはその普遍的価値を解明し将来的展望を提示することである。「国民総幸福度(GNH: Gross National Happiness)」を掲げる幸福立国として世界的注目を集めるブータンは、チベット仏教系のドゥク派とニンマ派が大多数を占める仏教国である。過去には他宗派も存在したが、長い歴史の中で淘汰され、現在では殆どその姿を見ない。「多様性・寛容性を強調するブータンに何故2つの仏教宗派しか残らなかったのか」、「少数宗派は如何なる扱いを受けてきたのか」という問いは、同国が掲げる「多様性・寛容性」の真価を見極める上で必要不可欠である。 本課題では、ブータン仏教に多様性・寛容性という普遍的価値が見出せるか検証すべく、同国の少数宗派の歴史と現状を、文献及びフィールド調査によって解明する。 本年度は西ブータンに存在するサキャ派寺院を現地訪問し予備調査を実施した。また、王立ブータン大学の共同研究者、並びに、王立ブータン研究所の共同研究者と、オンラインおよび対面で面会し、情報共有とディスカッションを行い、共同研究を加速させた。 また、王立ブータン大学の言語文化カレッジのフランソワーズ・ポマレ教授およびルンテン・ギャツォ学長らと、英文書籍(Traditional Neighbours, Different Modernities: Bhutan, Sikkim and the Mon Region)を出版した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究分担者2名がブータンでのフィールドワークを実施し、王立ブータン大学と情報共有を行った。さらに、王立ブータン大学と共同で英文書籍を年度内に出版できた。
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Strategy for Future Research Activity |
3年次となるR6年度には、研究代表者が中心となり、国際ブータン学会を京都大学で主催する予定である。ブータン学の研究者が各国から参加するため、情報共有と国際連携を加速させる。
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