Religiosity and Civil society among the Digital Native Generation in Africa and Asia
Project/Area Number |
22KK0013
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 4:Geography, cultural anthropology, folklore, and related fields
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Research Institution | Kyoto Seika University |
Principal Investigator |
阿毛 香絵 京都精華大学, 国際文化学部, 講師 (90876351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飛内 悠子 盛岡大学, 文学部, 准教授 (40773411)
樫尾 直樹 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (50233698)
野中 葉 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 准教授 (70648691)
丹羽 充 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 講師 (70926922)
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Project Period (FY) |
2022-10-07 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥16,900,000 (Direct Cost: ¥13,000,000、Indirect Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2025: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2023: ¥7,150,000 (Direct Cost: ¥5,500,000、Indirect Cost: ¥1,650,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 文献調査 / 先行研究の検討 / アフリカ・アジア比較 / 定例勉強会 / 国内外フィールド調査 / 分析軸の構築 / ニューメディア / 若者文化 / 宗教 / 現代社会 / アフリカアジア / デジタル空間 / 若者世代 |
Outline of Research at the Start |
21世紀に入り公共空間から姿を消すと思われた宗教性は国家や世俗的な政治領域と競合しつつアフリカ・アジアの市民社会を形成してきた。特に2000年以降,若い世代に先導された宗教的ムーブメントはグローバル化のツールを使いこなしプライベートから政治に至るまであらゆる社会空間を変容させている。多極化が進む現代,デジタルネイティブ世代における宗教性はどのように新たな公共性を創出しているのか。本研究では政治形態や宗教的背景が異なるアフリカの3カ国および日本を含むアジアの3カ国において,社会のマジョリティあるいはマイノリティを構成する8事例を対象に若い信者たちのICT利用の現状と市民社会の変容を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
【今年度の研究活動】 本研究課題「アフリカ・アジアのデジタルネイティブ世代における宗教性と市民社会」について、研究分担者5人と2022年(R4)11月に第一回目の打合せを行い、以後毎月オンラインにて研究打合せを行っている。2023年(R5)2月には2日に渡る勉強会を開催し、研究方針を固めると同時に、海外の共同研究者および研究協力者もオンラインで一部参加した。勉強会では、それぞれの研究分担者が進捗報告をしつつ意見交換をすると同時に、アフリカ・アジアを横断する調査の枠組み・分析軸について話し合っている。 勉強会においては、先行研究の輪読も行っており、現代社会におけるメディアと若い世代の宗教性に着目した著作や現代の宗教比較研究について批判的に再検討することで、本研究の新規的な対象へのアプローチ方法を検討した。 【意義、重要性】 それぞれの研究対象が教団や教会、宗教メディアのように、より組織的に活動している事例(阿毛・セネガル、飛内・ウガンダ)や、宗教的ではない団体や国家が中心となって政治的文脈から宗教に関する言説を創出している事例(丹羽・ネパール)、調査国においてマイノリティー宗教にあたる「アフリカにおける日本の新宗教」(樫尾・コートジボワール)や日本のムスリム(野中)など異なる事例を対象として研究を進めることを踏まえたうえで、特に若い世代に着目した個人や集団における、スマートフォンやICT、ニューメディアの利用について調査を進め、多角的な視点から新たな動きを捉えることを目指す。彼らがどのようなICTのツールやメディアを利用しているか、またそれが社会性や宗教実践、政治参加にどのような影響を与えているかを改めて検証するために、アフリカ・アジア、より先行研究の多い欧米における先行研究を検証しつつ比較研究を進めることが非常に重要であり、定期的な勉強会と調査、意見交換を通じて新規的な研究成果に繋げたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画どおり、分担者が参加する定期的な勉強会が開催できており、それぞれの研究テーマや背景の違いなどについて意見交換を進めている。新型コロナウイルスの影響が弱まったことをうけ、それぞれの分担者は既に国内外でのフィールド調査を始めているか、今後のフィールド調査の計画が進んでいる。 昨年度、2022年2月には、対面によるワークショップを開催し、研究分担者、協力者と今後の共同研究を進めていく上での協働の基盤を作ることができた。海外の研究協力者とも定期的に打合せができており、今後それぞれの分担者のフィールドにおける海外の協力者たちを交えた勉強会を5月末、また7月にはハイブリッド開催にてワークショップを開催する計画を進めており、活発な議論と調査に基づく共同研究へ向けた取り組みが予定通り進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
計画どおり、2023年(R5)は主にそれぞれのフィールド調査・事例研究を進めると同時に、海外の協力者も交えた定期的な勉強会を開催することで、アフリカ・アジアを横断する比較研究の分析軸を構築し、より詳しいフィールド調査および分析の指標とすることを目的とする。ウガンダに渡航中の飛内に加え、阿毛(セネガル)、樫尾(日本・セネガル・コートジボワール)、野中(日本・インドネシア)、丹羽(ネパール)が、それぞれ海外の共同研究者と協働して研究を進める。 7月には国内に海外の研究共同研究者を招聘してワークショップを行い、同年2月末にはセネガルにてワークショップを計画している。 研究の内容としては、当初よりそれぞれの地域の若い信者のICT利用と宗教性に影響を与えていると考えたいくつかの比較研究の軸(1,日常的な宗教実践における身体性・社会性とICT利用の実態/2,社会運動や政治的な宗教運動などの組織や影響力のある個人によるICT利用/3,日常的な社会空間と狭義の政治領域の中間的な領域におけるプラクティス/4,宗教的・政治的ディスクール)についてそれぞれの事例で検証し、こうした軸が現代の宗教性と若い世代の「市民社会」のありかたを描き出す軸となりうるかについても検証していく。 また、それぞれのフィールドにおいて、インターネットやスマートフォンなど研究対象となる若い世代の人々が用いているツールを利用した方法論を検証することで、こうした新たな動きを人文社会科学の視点から改めて研究していく手法についても本研究を通して検討する。
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Report
(1 results)
Research Products
(12 results)
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[Book] イスラーム文化事典2023
Author(s)
八木 久美子 (野中葉 書籍分担執筆)
Total Pages
748
Publisher
丸善出版
ISBN
9784621307663
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