Project/Area Number |
22KK0079
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 38:Agricultural chemistry and related fields
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
戸田 安香 明治大学, 農学部, 特任講師 (10802978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石丸 喜朗 明治大学, 農学部, 専任教授 (10451840)
中北 智哉 明治大学, 農学部, 研究推進員 (40852786)
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Project Period (FY) |
2022-10-07 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥20,150,000 (Direct Cost: ¥15,500,000、Indirect Cost: ¥4,650,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2022: ¥13,130,000 (Direct Cost: ¥10,100,000、Indirect Cost: ¥3,030,000)
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Keywords | 味覚 / 鳥類 / 進化 / 消化酵素 |
Outline of Research at the Start |
当国際共同研究グループは、ハチドリや鳴禽類などの花蜜食鳥類を対象とした研究を行い、旨味受容体が糖受容能を新たに獲得し、これらの鳥類の繁栄に貢献してきた可能性を示した。本研究では、同じく糖を豊富に含む果実を主食とするマイコドリ科鳥類を対象とする。マイコドリは、オスのアクロバティックな求愛ダンスが性淘汰の例としてよく知られるが、高栄養価である果実を食糧源として利用できたことが、多くの運動量を要する求愛行動の進化を促したと考えられている。そこで、マイコドリの旨味受容体や腸管二糖分解酵素の機能を調べ、味覚や消化機能が果実食性獲得にどう貢献してきたかを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
感覚受容のシステムは、生物が外界に適応し繁栄するために、長い年月をかけて進化してきた。これまで当国際共同研究グループは、花蜜食鳥類であるハチドリや鳴禽類を対象に研究を行い、旨味受容体が糖を受容する能力を新たに獲得したことで、これらの鳥類の繁栄に貢献してきたことを示した。 本研究では、同じく糖を豊富に含む果実を主食とするマイコドリ科鳥類を対象に解析を行う。マイコドリは、オスのアクロバティックな求愛ダンスが性淘汰の例としてよく知られるが、高栄養価である果実を食糧源として利用できたことが、多くの運動量を要する求愛行動の進化を促したと考えられている。そこで、今回新たに解読したマイコドリのゲノム配列を元に、旨味受容体や小腸二糖分解酵素の機能を調べ、味覚や消化機能が果実食性獲得にどう貢献してきたかを明らかにする。 本年度は、昨年度に作製した旨味受容体(T1R1及びT1R3)の培養細胞発現用プラスミドを用いて機能解析を行った。また祖先型受容体の配列推定と機能解析を行い、祖先での糖受容能の有無を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
祖先型受容体の応答を検出することに成功し、糖受容能獲得のタイミングを明らかに出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
キメラの機能解析により、糖受容能獲得の分子機構を解明する。消化酵素の機能との共進化の可能性を検証する。
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