2050年に向けた世界最大紅茶産地インド・アッサム州の持続的な水環境管理の提案
Project/Area Number |
22KK0091
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 41:Agricultural economics and rural sociology, agricultural engineering, and related fields
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤原 正幸 京都大学, 農学研究科, 教授 (40253322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱 武英 京都大学, 農学研究科, 准教授 (30512008)
長野 峻介 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (90646978)
勝見 尚也 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (40769767)
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Project Period (FY) |
2022-10-07 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥20,150,000 (Direct Cost: ¥15,500,000、Indirect Cost: ¥4,650,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
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Keywords | 茶樹 / 灌漑 / インド・アッサム / 気候変動 / 水質 / 茶 / 水環境 |
Outline of Research at the Start |
インド・アッサム州は,世界最大の紅茶生産地となっている.インドの茶園では灌漑が導入されてきたが,水源の大部分が地下水に依存することから持続可能ではない.また,気候変動の見通しによると2050年には乾季が長期化すると予測されているため,十分な灌漑水確保,効率的な灌漑手法など,水資源・水環境管理手法の確立は焦眉の課題である.本研究ではアッサム州の茶園を対象として,水と栄養塩の循環・気候変動の影響を明らかにすることにより,茶の品質向上も目指した最適な灌漑を明らかにして,多様な水源を活用する“水ハーベストシステム”の最適な導入と運用計画を提示することで,持続可能な灌漑・水環境管理手法を提案する.
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年2月,日本側の3名(藤原正幸教授,竹内潤一郎准教授,濱武英准教授)がインド工科大学グワハチ校(IITG)の海外共同研究者(Arup Sarma教授)を訪れ,研究対象地と研究体制について検討した.そこで,研究対象地はデータ取得の確実性を重視して,IITGキャンパス内の茶園とすること,IITGから共同研究者を複数名追加することを決めた. 2023年6月,共同研究者としてIITGの茶葉の成分分析に関してGoud教授,土壌水分解析に関してSreeja准教授に加わってもらうこととなった. 対象茶園に,IITGによりスプリンクラー灌漑施設の設置と地下水位観測のための観測井戸の造成が行われた, 2023年12月,日本側から5名(藤原正幸教授,竹内潤一郎准教授,濱武英准教授,長野峻介准教授,勝見尚也准教授)が,IITGを訪問し,対象茶園に気象観測装置(1箇所)と土壌水分計等(2箇所)を設置した.また,観測井戸に水圧計を設置し,それぞれ測定を開始した.その際,Goud教授から予備的に実験していた茶葉の分析結果について報告を受け,これから始まる灌漑のスケジュールについて検討した.灌漑スケジュールについては,できるだけシンプルな方法を採用することとして,一定量を一定間隔で灌漑する方法を採用し,5月頃の雨季がはじまるまで続けることとした.灌漑区と非灌漑区で1~2週間間隔で茶葉を採取し,茶葉に含まれる成分(アミノ酸,ポリフェノール,フラボノイド等)の分析を行うこととした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
灌漑期が始まる12月までに必要な灌漑施設や観測機器の設置を終え,データを蓄積中である.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年5月から6月にIITGを訪問し,観測機器のデータをダウンロードするとともに機器からのデータ取得とメンテナンスをIITG側に依頼する.また,灌漑区と非灌漑区の茶葉成分の違いについて解析を進める.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)